撮影/川上ふみこ
こんにちは。助産師・ラクテーションコンサルタントの榎本です。授乳している姿の写真を撮ったことがありますか? 卒乳をされたお母さんのなかには、授乳の写真を撮っておけばよかったなと話される方がいます。
今回は、プロのカメラマンである川上ふみこさんに授乳写真についてや撮り方のコツなどを伝授してもらいました。
母と子の写真は意外と少ない
娘との母子写真を、公園のスナップショットで撮っていただいたのが縁で、当院で企画する授乳シーンの撮影会などで一緒に仕事をさせていただいている、カメラマンの川上ふみこさん。川上さんは子ども2人のお母さんでもあります。
川上さんは、子どもの写真や父子の写真は多いけれども、意外と母子の写真が少ないと言います。私自身、助産師とはいえ、初めての育児に自信が持てなかったころに川上さんに撮っていただいた娘との笑顔の写真から2人の絆のようなものを感じて、大丈夫だと背中を押してもらいました。
この時期にしか撮れない貴重なシーン
授乳フォトについて川上さんは、こんなふうにお話ししてくれました。
「授乳は母と子をつなぐ大切なスキンシップの時間。それは癒しの時間でもあったりして、ママもほっと心落ち着くひととき。
でもその時期は育児に追われて、あっという間に過ぎて終わってしまいます。で、ほとんど全員のママさんが、卒乳して寂しく思うんです。
だから、そんな気持ちが少しでも和らぐように、大切な思い出として写真に収めておくことをおすすめしています」(川上さん)
出張撮影・おうちスタジオなど種類も豊富
授乳写真は、撮影場所も気になりますよね。今は、依頼すると自宅に来て撮影してくれる出張撮影や、住宅の一室を利用したお家スタジオもたくさんあります。出張撮影はお家でリラックスした雰囲気のなか、自然な写真が撮れるのがメリット。場所によっては出張費などがかかることが多いので、相談されると良いと思います。また、女性カメラマンのほうが安心などあるかもしれませんね。上のお子さんも一緒に授乳を覗き込んでいる写真などもかわいいですよ。
おうちで撮影するときのポイント
ご自宅で家族に撮ってもらいたいというお母さんに向けて、カメラマンの川上さんから、おうちで撮影するときのポイントを3つ教えてもらいました。
・明るいカーテン越しの窓際で撮ること
・おうちなら自然光が一番
・ママさんの肩越しからも撮る
ママがいつも眺めているかわいらしい赤ちゃんのお顔や、おっぱいを飲んでいる姿を写真に残す。できるだけママ目線で撮ることで、写真を見返したときにその臨場感が伝わる。
ママの顔も写る場合は、ママが撮られているという意識のせいか、飲ませることに一生懸命になり、真剣な表情になりがちなので、ちょっと意識して心穏やかに少し微笑むくらいが素敵です。
育児真っ只中では、授乳写真を撮っておこうとはなかなか思いつかないことが多いと思います。ぜひ、貴重なこの時期に授乳写真を残してみてくださいね。