嫌だった「安産型だね」という言葉
骨盤が大きくてしっかりしている体型は「安産型」とよく聞きます。下半身がしっかりしている私は、親戚などから「安産型だね」「安産型でよかったね」と、昔からよく言われていました。
そんなふうに言われることが、私自身としては非常に嫌でした。まだ妊娠や出産を経験したことがなかったころの私は、無事に赤ちゃんを産むことへの不安や重要性を意識したことがなかったからかもしれません。
「安産型」は本当に安産になる?
妊娠してから「安産型」というものには明確な定義がないことを知りました。骨盤が大きく張っていて、歪んでいないことが安産につながることがあるとも言われていますが、産道の広さや子宮口の開きも安産の重要なポイントになるのだそうです。
実際の出産は、妊娠39週に陣痛が来てそのまま入院。分娩時間は13時間かかり、出血も多量でした。初産ということもあり、子宮口の開きが遅く、2~3cmから先にすすむまでに時間がかかりました。
想像よりも出産に苦戦
周りから「安産型」だと言われた私も、子宮口の開きが遅く、想像よりも出産に苦戦しました。無事に生まれてきてくれただけで十分ですが、周りから言われていた「安産」とは少し違ったかもしれません。
実際に妊娠・出産を経験してみて思うことは、「安産型」だと言われたことに気を抜かずに、もっと主体的になって妊婦生活を過ごせばよかったということです。安産のために、塩分量などの食事調整や体重管理など、出産に向けての時間の使い方や準備も大切だと感じました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラスト/塩り
監修/助産師 REIKO
著者:手塚みく
三兄弟の母。義父母と同居し、異母兄弟の母として毎日奮闘中。妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆をおこなう。