※コロナ禍前の体験談です
子どもたちにも出産を見守ってもらいたい
第7子の妊娠が判明したとき、私は上の子どもたちにも出産の大変さや、すばらしさを感じてもらいたいと思い、家族全員での立ち会い出産を希望しました。助産院にも問い合わせましたが、遠すぎるため自宅出産は不可。
しかし、幸い子どもたちも立ち会いOKの病院を見つけました。私は自然分娩を希望していたため、お産がいつになるかわからずドキドキする日々を過ごしました。
家族で病院へ! 夫の行動に驚き
妊娠38週で早朝4時ごろに破水し、陣痛が始まりました。奇跡的に、4時30分ごろには子どもたちが全員起床。全員で車に乗り込み、病院へ向かいました。
ところが、病院まであと1〜2分というところで、なんと夫がコンビニに停車し、「朝ごはんのパン食べる人〜!」と子どもたちに呼びかけたのです。「わーい! 食べる、食べるー!」と子どもたち全員と夫はコンビニ店内へ。
陣痛MAXのなか、私は車内で待つことになり不安を感じましたが、数分でパンの購入を済ませた家族が戻って来て、無事に病院へたどり着きました。病院の入り口で車椅子を広げて私を迎えてくれた助産師さんが天使に見えたことは言うまでもありません。
家族が見守るなか、無事出産
私はひと足先に分娩室へ。一方、夫と子どもたちは車内でパンを食べてから分娩室へ来てくれました。陣痛の最中だった私は、夫の行動がのんき過ぎると思いましたが、実は夫が機転をきかせたゆえの行動だったのです。
朝早く起床した子どもたちに朝ごはんも食べさせず立ち会いさせてしまったら、おなかが空いて誰かがグズり始め、夫がグズる子どもを連れて分娩室から出なければならなくなっていたかもしれません。
しかし、腹ごしらえを済ませていたおかげかグズる子は1人もおらず、時折「お母さん頑張れ〜!」と応援しながら、温かく出産を見守ってくれました。そして、家族全員に赤ちゃん誕生の瞬間を見守ってもらい、私の希望がかないとてもうれしい瞬間となりました。
立ち会い出産から3年経っても、子どもたちは今でもそのときのことを話してくれます。赤ちゃんの誕生の瞬間に立ち会えたことは、子どもたちにとって貴重な経験となり、良い思い出となっているようです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:藤原ナオミ/女性・主婦。3男4女の母。ハワイ留学中に学生結婚。育児の合間を縫って英検1級、TOEIC970を取得。ハワイ州にある観光施設のマーケティングを担当し、翻訳やPRに携わる。自身の体験をもとに、子育てに関する体験談を執筆中。
作画:こちょれーと
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています