気になる視線
長女が生後3カ月のころ、夫の実家に1カ月ほどお世話になったことがあります。義父は仕事をリタイアしており、1日中家にいました。義父は私の娘を抱っこしたり、あやしてくれたり、かわいがってくれて本当に助かりましたし、とてもうれしかったです。
しかし、1つ気になることが。私が授乳するために娘を連れて部屋を移り授乳をしていると、その部屋に入ってくるのです。「これって当たり前のことなの?」と疑問に思いながらも、義父とはいえ夫以外の男性の視線がなんだか気になりました。
やわらかく気持ちを伝えたたところ……
授乳中は義父に部屋へ入ってきてほしくないことを夫から伝えてほしいとお願いをしました。義父との良好な関係を壊したくなかったので角が立たないよう、夫から「授乳中は部屋に入らないほうがいいんじゃないかな? 女性は普通嫌がると思うよ」と、やわらかく言ってもらったのです。
しかし義父の返答は「胸を見ているんじゃない。乳を飲んでいる孫を見ているだけだから」と言って状況は変わらず。なんだか「私が自意識過剰なのかな?」 とも思いましたが、不快な気持ちとストレスは増える一方でした。
はっきり言わせていただきます!
ある日、いつものように私は義父を意識しつつ授乳の部屋に移動しました。するとまた、義父が授乳の部屋に入ってきたのです。私はもう我慢の限界で、「お義父さん、授乳中は絶対に部屋に入ってこないでください。胸を見ているとか見ていないとか関係ないんです。不快です。お願いしますね!」と、きつく言いました。
義父は「わかった」と言い、それから授乳中は部屋に入ってこなくなりました。この一件があったあとも、義父は相変わらず孫をかわいがってくれるし、私と義父の関係も変わらず良好なので、もっと早期にはっきり伝えておけばよかったです。
不快な気持ちを義父に伝えることは難しかったですが、はっきり言わないと義父は気持ちを理解できないと思ったのです。しかし我慢しすぎて余裕がなくなる前に言えたら、もっとやさしく伝えられたのかなと反省もした出来事でした。
著者:藤原にじ/女性・主婦。2児の姉妹の母。兵庫県出身、オーストラリア在住。自身の経験と感性をもとに執筆活動中。趣味はイラスト、漫画を描くこと。旅行も大好き!妄想の中でも旅行に行く。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています