現在5歳の息子は生まれたばかりのころ、とてもよく泣く子でした。8時間泣き続け、ずっと抱っこしていたという日も。やっと寝たと思っても、ベッドに置くと泣いてしまうことは日常茶飯事。泣き止まない息子に私もイライラしてしまう日々で、ある日の夜、私は息子にひどいことをしてしまいました。
泣き続ける息子
息子が生後4カ月のころ、支援センターやお散歩などに連れていくと比較的機嫌が良いので、天気の良い日は外出するようにしていました。でも夕方帰宅したあと、息子はずっとグズグズ。家事をするときは常に抱っこひもで抱っこをしていました。
入浴後は午後7時くらいから3時間ほどまとめて寝ていたので、それが私にとって休憩できる唯一の時間。午後10時ごろには泣き始め、その後2時間起きに授乳をして息子を寝かせるということの繰り返しでした。
夫は激務のためワンオペ育児
夫は激務で朝9時ごろに家を出て、午後11時すぎに帰宅という毎日。土日出勤や数日間の出張もある状況でした。息子とはたまの休みにしか会えないので、息子は夫に抱っこされても泣き止みません。
夫も困って「おっぱい飲みたいんじゃないの?」などと言って、私に抱かせようとしてきます。寝かしつけを夫に頼んでも、息子は泣き続け、結局は私が寝かせることに。育児を誰にも頼れないストレスでイライラが募るばかりでした。
寝ぐずりの息子にイライラ
ある日の午後8時ごろ、息子が寝ている近くで私も寝ていたのですが、1時間も寝ていない息子が起きて泣いてしまいました。睡眠不足の私は、イライラしながら抱っこ。息子も眠いのに眠れないため、全然泣き止みません。私は気分を変えるため、布団に寝かせた状態で子守唄を歌うことにしました。
息子の両手を私がそれぞれ握って、少し躍らせるように動かしながら歌いましたが、足をばたつかせながら、ギャーギャー泣く息子。私は泣き声を聞いていることがつらくなり、歌うのをやめて思わず息子の両手を力いっぱい握ってしまったのです。
自己嫌悪で涙
息子はびっくりしたのか一瞬泣くのをやめて、私の目を見ていましたが、その後さらに大泣きに。ハッとわれに帰り、自己嫌悪に陥った私。息子を抱きしめ「ごめんね」と謝りながら、一緒に泣いてしまいました。私はこのままでは息子にまた痛いことをしてしまうかもしれないと思い、夫に経緯を説明。
そして、私がひとりになれる時間を作ってもらうようにしました。私だけ別室で昼寝をしたり、カフェや本屋に出かけたりすると良い気分転換になり、イライラする頻度が減った気がしました。そして息子は成長につれ、夜中まとめて眠るようになり、私の精神も徐々に安定していきました。
手を全力で握ったあとの息子の表情や、くしゃっと潰れた手の感触は今でも脳裏に焼き付いています。もう二度と息子を痛い目に合わせてはいけないと心に誓った出来事でした。そして息子のためにも、自分のストレスを溜めないよう気を付けるようにしています。
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監修/助産師REIKO
著者:土田えり子
2人の男児の母。元記者で、現在はフリーランスとして企業のリリース記事や、自身の子育て体験談などを執筆中。