1人目の出産時は、車で20分の距離にあった実家で産後1カ月ほど過ごしました。しかし2人目出産時、上の子はすでに小学生。生活環境の変化は子どもの負担になると考え、里帰りはしない決断をしました。当時夫は朝早く夜遅い激務で、平日はほとんど戦力になりませんでした。退院直後から始まった赤ちゃんと小学生、2人のお世話を乗り切れた秘訣を紹介します。
赤ちゃんが寝ているときは自分も寝る
まずは自分の体力回復が第一優先と割り切り、上の子が学校に行っている間は「赤ちゃんが寝たら自分も寝る」を徹底。家事は赤ちゃんが起きているときに済ませるようにしました。そして、再び赤ちゃんが寝たら、たとえ掃除や片づけが途中でもすべて放り出してひたすら寝る、ということを心がけました。
上の子が帰ってくればすぐに宿題のフォローや習いごとの送迎があり、体を休める時間はありません。1人目の産後の経験から、睡眠時間の確保がメンタルの安定にもつながると感じていた私は、細切れであっても睡眠時間の確保を優先しました。
できないことは「できない」「しない」
退院翌日、義両親が自宅を訪問したいと言ってきました。これがもし1人目の産後なら、内心は「体力的にキツイから遠慮してほしい」と思いつつも、「義両親の好意を無下にしては申し訳ない」と承諾していたと思います。しかし2人目のときは「無理です」とはっきり断りました。
いくら「赤ちゃんの顔を見るだけ」と言われても、洗濯物が山積みになり、朝食の片付けも済んでいない部屋に義両親を通すのは気がひけます。また、自分自身もそれなりに身ぎれいにしなければと思うと、1分でも寝ていたい産後には負担が大きすぎたのです。幸い義両親は理解のある人々で、私の希望を優先してくれました。
手助けが必要なときはすぐにお願いする
「こんなに自分ばかりが大変なのに夫は何もしない!」と一方的に不満をためてしまった1人目出産時の反省から、「上の子を連れて一日外出してきてほしい」「食事の支度(片付けまで)をしてほしい」など夫にやってほしいことを具体的にお願いしていきました。
「夫は仕事で疲れているから」という遠慮をしていては、産後という非常時を乗り切ることはできません。「言われなくてもやってよ!」と険悪になる前に、どんどんお願いしました。
夫にとっても具体的にお願いされたほうがやりやすかったようで、「どんどん言ってね」と友好的でした。こちらも「ありがとう」のひと言を添えることで、お互いやさしい気持ちにもなれました。
1人目のときよりも年齢を重ねている分、体力的な不安が大きかった2人目の産後でしたが、自分ひとりですべてをやろうとするのではなく「できること」「できないこと」をはっきりさせて周りを巻き込むことで乗り切りました。精神的には1人目のときよりもずっとラクに過ごせましたし、何より家族のきずなが深まりました。
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監修/助産師REIKO
著者:川木みさ
7歳差の1男1女を子育て中。英検1級、児童英語指導者TEYL取得。海外サイトの翻訳や子育て体験談の執筆活動中。