大学を卒業してから今まで保育士として働き続けている私は、生理痛が毎回重く、仕事に集中できないことも度々ありました。女性が多い職場で、当時は新卒入社したばかりでもあり、生理痛を理由に仕事を休むなんて到底できないと思い込んでいました。その考えが覆り、生理痛を我慢しないことの大切さを知った体験をお話しします。
重い生理痛を我慢する日々
経血量が多く、生理がくると初日から3日目までは痛み止めの薬を飲まないと動くこともままならない私。薬を飲むタイミングを間違えると、吐き気やめまいを伴うこともあります。
大学生のころ、生理痛が重いのは病気じゃないかと考え、一度婦人科を受診しましたが異常はなし。医師からは低用量ピルの紹介を受けましたが、ピルには漠然と抵抗があり、結局市販の痛み止めだけで我慢していました。
生理痛くらい我慢我慢!?
「生理なんてみんな痛いのが当たり前」と思っていた私は、女性が多い職場ということもあり、痛みがつらくても薬を飲みながら我慢して働いていました。時には薬が効かず我慢した挙げ句、帰宅後に寝込んでしまうことも。
そんなとき、就職2年目に同僚が生理休暇を取るという、私には衝撃的な出来事が起こりました。
生理で休みが取れるんだ!
同僚とは新卒で同じ保育園に配属され、友だちのように仲良くなり、さまざまな悩み事の相談もしていた間柄でした。生理痛が重いのが同じで、よく生理痛の悩みを分かち合っていました。
ある日、その同僚が当日急な休みを取り、その理由が生理痛だと上司から報告を受けた私は「えっ! 生理痛で休みが取れるの!?」とビックリ! 加えて、上司の同僚を心配する姿を見て、「生理痛がつらくて休むことは悪いことじゃないんだ」と気づいたのです。
つらいときは早めに言ってね
その出来事があったあと、私は妊娠・出産を経験し、産後は生理痛が軽くなった時期もあったのですが、28歳ごろに重い生理痛が復活。保育士になって10年目のある日、出勤時に激しい痛みに襲われたのです。
痛み止めを飲んだものの効かず、勤務開始時には冷や汗をかいて動くのがつらくなっていました。現場の職員や上司に話すと、すぐに生理休暇を取らせてもらうことに。「つらいときは無理せず早めに言ってね」と声もかけてくれたのです。今まで我慢していた気持ちが救われた感覚でした。
生理は痛みがあって当たり前と思っていた私は、生理休暇の体験を経て、またインターネット等の情報を見て、生理痛の重さは人それぞれなのだと気づかされました。今は自分の生理痛の状態を知り、できる対策を取ったうえで、つらいときは無理せず周りに伝えて体を休ませることも大事だと感じています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師REIKO
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