「おとといから胃腸炎」にびっくり
前日に私とママ友は連絡を取り合い、わが家の近くの公園で遊ぶことに。当日は生後6カ月の次男と夫を家に残し、私と長男だけ公園に向かいました。時間通りにお友だちとママも公園に集合。子どもたちは自由に遊び始めました。するとママ友が「あの子、おとといくらいから胃腸炎なんだよね」と言い出して、私はびっくり。
「胃腸炎なら無理しないで帰ったほうがいいよ」と言ったのですが、「大丈夫! もう吐かないから」と聞く耳持たずといった状況。子どもたちの様子を見ると、密着して遊んでいたり、手をつないでいたり。お友だちの体調も心配ですが、長男にうつらないかばかり気になってしまいました。
わが家のトイレで下痢
そして30分ほど遊んだころ、お友だちが「トイレ行きたい」と言い出しました。公園は規模が小さいのでトイレがなく、近くにコンビニもないので、わが家のトイレしか選択肢がありません。私は渋々「うちのトイレ使って」と伝え、案内しました。
私と長男が家の前で待っていると、ママ友は「まだ下痢だわ~」と言いながら出てきました。私はモヤモヤ。なぜならトイレから私の家族に感染が広がるかもしれないのに、ママ友から謝罪はなく、配慮が足りないと思ったからです。
次男はまだ生後6カ月だったので、家庭内感染は本当に不安でした。私はすぐに夫に「消毒するまでトイレには行かないで」と携帯から連絡しました。
悲しい気持ちで消毒
ママ友には「下痢なら本人もつらいだろうから、もう解散しよう」と強く言い、そのまま解散することにしました。そして長男には念入りに手洗いとうがいをさせ、私はすぐに玄関からトイレまでのルートとトイレ内をくまなく消毒。
ひとりで消毒しながら、「なぜ前日連絡を取ったときにキャンセルしてくれなかったのか」「長男に胃腸炎がうつってもいいと思っていたのか」と悲しい気持ちでいっぱいになってしまいました。でも、その後は誰も胃腸炎を発症しなかったので、ホッとしました。
子どもが胃腸炎であることをわかっていた上で、遊びに連れてきたママ友。症状も軽快し、約束を断るのが心苦しかったのかもしれません。また、当時はそこまで考える余裕がなかったのですが、もしかしたらママ友は胃腸炎の感染力の強さを知らなかった可能性もあるのかなと思いました。仮にそうだとしたら、私もはっきりとその事実を伝えるべきだったかなと反省しています。ただ、いずれにしても、体調不良での予定変更はお互い様だと思います。私は自分の子どもが体調不良のときは丁寧に謝罪をして、遊ぶ約束を延期してもらうように徹底していきたいです。
イラストレーター/山口がたこ
著者:土田えり子
2人の男児の母。元記者で、現在はフリーランスとして企業のリリース記事や、自身の子育て体験談などを執筆中。