息子のお着替え拒否に悩む日々
イヤイヤ期真っ最中だった2歳半の息子。ごはんも着替えもお出かけも、まずは「イヤイヤ」。この時期には当たり前のことだとわかってはいますが、私も夫も、同じことを何度も注意する毎日に疲れてしまっていました。特に手を焼いたのが、お着替え拒否。
冬の寒い時期になっても、お風呂上がりにいつまでもすっぽんぽんのまま遊んでいました。息子が自分でじょうずに服を着替えられると私はわかっているので、なるべく自分で着替えさせたいのに、何度声をかけても、着替えてくれません。
ある日のお風呂上がりの出来事
その日、息子は夫とお風呂に入り、上がったところでした。私は息子の体を拭いて、保湿クリームを塗ります。その後息子の服を出して「さあお着替えしよう」と、息子に声をかけました。いつものことですが、息子は服を着替えようとせず、裸のままおもちゃで遊び始めました。
そのタイミングで、夫がお風呂から出てきたのですが、夫は着替えを用意するのを忘れ、全裸でした。息子は普段ならお風呂の中でしか見られない夫の裸を見て大興奮!「パパ、裸~!」と喜んでいます。
「お着替え競争」で楽しくお着替え!
夫がパンツをはき始めたとき、私は特に深く考えずに「あ、パパはお着替えできてるね! まだ裸の人は誰だ~?」と息子に話しかけました。すると息子の顔つきが変わり、急いで服を着始めたのです。ここぞとばかりに夫が「パパのほうが早いぞ~」と息子に競争をしかけました。
こうなるともううれしくてたまらない息子。「ぼくのほうが早い!!」と夢中で着替え終わりました。夫が「息子くんのほうが早かった! すごいね!」と褒めると、なんとも得意げな表情。その日からお風呂上がりの「お着替え競争」は私たち家族の定番になりました。
偶然ではありますが、私と夫の連係プレーで編み出された「お着替え競争」。半年たった今も、しばしば白熱した競争が繰り広げられ、最近では息子が自分から着替えてくれることも多くなってきています。頭ごなしに叱って、親の言うことを聞かせようとするだけでなく、ちょっとした遊び心を持って子どもに寄り添うのも大切だなと感じた出来事でした。
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監修/助産師REIKO
著者:淡河なつめ
1児の母。司書として東京の図書館に勤務していたが、Uターン移住を機に、フリーランスのライターに転向。死産と流産の経験がある。