私が高校2年生のときのことです。沖縄での修学旅行1日目に生理がきてしまい、タンポンを準備していたものの、うまく使えずに悔しい思いをしました。マリンスポーツを楽しみたかった……そんな悔しさを晴らしてくれたのは、仲の良い友だちでした。
修学旅行中に生理がきた!
高校生活の楽しみの1つ、修学旅行。しかし、生理予定日が早まり、なんと修学旅行1日目に生理がきてしまったのです。行き先は沖縄で、しかも生理2日目には海に行くことになっていました。
高校生のころは生理周期が定まらなかったので、早めに生理がくることを想定して、念のために生理用品を準備していました。さらに、使ったことのないタンポンも母のすすめで持参していました。これで一安心!のはずだったのに……。
初めてタンポンに挑戦! でも…
水着に着替える前にトイレでタンポンを使おうとしましたが、どうしても怖くて入れることができませんでした。説明書を読んでも、これで合っているのかわからず焦るばかり。楽しみにしていた沖縄の海なのに……と、悔しくて涙が出てきました。
ずっとトイレに入っている私のことを心配した同じグループの友だちが様子を見にきてくれましたが、みんなにとっても一生に一度の高校の修学旅行を楽しんでほしくて、「私、海は諦めるー!」と笑うことしかできませんでした。
友だちが「私も生理になっちゃった」
その数分後、グループ内の他の友だちが私のところにきて、「私も生理になっちゃった~」と言ったのです。砂浜でひとり座って過ごすしかないのかな~と思っていましたが、その友だちと浅瀬で遊んだり写真を撮り合ったり、海に入れなくても楽しい時間を過ごせました。
ですが、修学旅行から帰って1週間ほど経つころ、彼女がポーチを持ってトイレから出てくるところを目撃したのです。沖縄で「生理がきた」と言っていたのは、私を長時間ひとりにさせないための嘘だったのかもしれません。当時は彼女に聞けませんでしたが……。
イベントに合わせて生理用品を準備した場合、当日正しく使えるようにあらかじめ使用感などを確認しておくことが大事だと学びました。今では1児の母となったその友だちとの交流は続いています。大人になってからあのときのことを聞いてみると、生理がきたというのはやっぱり嘘だったそうです。「あのとき楽しかったからいいんだよ~」と笑って言ってくれました。
監修/助産師REIKO
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