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でんぱ組古川さん、丸高さんも!出生数は最少でも、コロナ禍出産を喜ぶ声も続々!

この記事では、2021年6月4日に厚生労働省が公表した2020年の人口動態統計月報年計(概数)と、ベビーカレンダーがおこなったアンケート結果について紹介しています。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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妊婦さんと夫

 

 

出生数は減ったものの政府の予想より上回る結果に

6月4日、厚生労働省は2020年の人口動態統計月報年計(概数)を公表しました。それによると2020年の出生数は84万832人。前年(2019年)の86万5,239人より2万4,407人減少し、約2.8%の減少率となりました。

 

2019年は出生数が初めて90万人を割り、「86万ショック」とも言われ、危機的な状況だと言われました。2020年はコロナ禍に加え、さらに出生数が減ったことからさらに危機感が高まっています。

 

しかし、内閣府が公表している平成27(2015)年版の高齢社会白書の「出生数及び死亡数の将来推計」では2020年の出生数の予測は83万6,000人とされており、それと比較すると上回っている状況です。また、2018年から2019年の減少率が5.8%だったことと比較すると、大幅な減少とは言えず、2020の時点では新型コロナウイルスの影響が出生数に出ているとは言えない状況のようです。

 

 

コロナ禍は出生数に影響していない!?

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ベビーカレンダーが2020年5月23日(土)〜5月24日(日)におこなった調査によると、第2子を希望していた人の中で妊娠を希望していた時期から、延期をしていないと答えた方は155人(73.5%)でした。

 

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2021年1月28日(木)~2021年2月3日(水)におこなったアンケートで2020年に出産した決め手は、回答の多かったものから

・「赤ちゃんを希望していて授かったから、自然にまかせていたから」382人(59.7%)

・「夫婦の年齢的によいタイミングだったから」196人(30.6%)

・「きょうだいと年の差や学年差を考えて」149人(23.3%)

となっていました。

 

 以降、「不妊治療をしていて、授かったから」が131人(20.5%)、「赤ちゃんを予定していなかったが授かったため」が94人(14.7%)、「仕事上、よいタイミングだったから」が73人(11.4%)、「オリンピックイヤーだから」が25人(3.9%)、「経済的に赤ちゃんをもてるようになったから」が20人(3.1%)という結果となっています。

 

また、厚生労働省は2020年の人工妊娠中絶数は全国で14万5,340件となり、前年と比べて7.3%減だったと発表しています。当たり前……と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、希望していた・していないにかかわらず、赤ちゃんを授かったことで出産したという方は多く、また、夫婦の年齢、きょうだいとの年齢や学年の差が決め手となったという理由が上位にあり、経済的な理由で出産を決めた方は少ないというけっかとなっています。このことから、コロナ禍であってもこれから子どもを持ちたいと思い、出産される方は一定数いらっしゃるのではないかと思われます。

 

 

コロナ禍で妊娠・出産した芸能人の声

ベビーカレンダーではコロナ禍で妊娠・出産された芸能人にインタビューをおこなってきました。そのなかから一部をご紹介します。

 

サッカー選手の柿谷曜一朗さんを夫にもつタレント丸高愛実さん

私はもともと、結婚はいつごろ、それから妊娠して2人目は何歳差で……とか段取りを決めて動くタイプなんです。それで、なんとなく2~3歳差で授かりたいなと考えていたのですが、コロナ禍になってしまって。そのときは収まるのを待とうかと夫婦で話し合いました。でも結局、コロナ禍に終わりが見えなくなってしまったじゃないですか。そのあたりから、これから何年も待つより、出産も私1人でも頑張れるし、感染予防をしっかりして、やっぱり今欲しい!という気持ちが勝ちました。私自身、歳の近いきょうだいがいることもあって、娘に歳の近いきょうだいを産みたいという気持ちも強かったです。

 

現役アイドル「でんぱ組.inc」のメンバー古川未鈴さん

私はコロナ禍だから妊娠・出産を避けたい……みたいなのはあまりなくて。というか、妊娠について知識もなかったので、具体的にはコロナ禍で何ができなくなるんだろう?というのがわかっていなかったところもあります。そういうのは、実際妊婦になって実感してきているところですが、コロナ禍でも元気に生まれてくれれば、私はいいなぁという気持ちです。

 

漫画家でありタレント活動もしている浜田ブリトニーさん

コロナ禍ということで、やはり感染したらどうしようという心配はありましたが、高齢なのでいつ妊娠できるかわからないじゃないですか。だから、こんな時代でも「とにかく妊娠したい! 」という思いが強かったですね。感染しないように気を遣ったり、立ち会い出産ができる病院を探したりしなければならないといった苦労はありましたが、この状況下で赤ちゃんと、そして家族とともに一丸となって乗り越えられたというのは、良い経験だったと思います。コロナ禍であろうと妊娠して良かったです。

 

お笑いコンビ ニッチェの江上敬子さん

コロナ禍の妊娠・出産ということで、妊娠中や出産後は友達にたくさん支えてもらったなと思っていて、すごく感謝しています。例えば、相談にのってくれたり、私の体を少しでも休ませるために、わざわざ家に遊びに来て息子の面倒を見てくれるなど、身の回りのことを本当にいろいろと手伝ってくれて。最初は人に頼るってどうなんだろうとか、そんなに簡単に甘えていいのかなとか不安だったのですが、自分が意識していなかっただけで、私は友達とそういう関係性を築けていたんだなぁ……ということに気付かされました。今度は私が同じようなことで困っている人に対して、手を差し伸べていきたいなと思っています。

 

 

赤ちゃんは天からの授かりもの、赤ちゃんは生まれる時期を選んでやってくるなどと言われることもあります。その一方で、子どもを産む・産まないの選択はその時点でのさまざまな状況が影響するかと思います。ですが、コロナ禍であっても生まれてくる赤ちゃんはたくさんいます。産みたいと願っている人がいること、そして2020年がオリンピックイヤーだったことも若干影響していることなども理由として考えられます。

しかしながら、2021年の出生数において厚労省が発表した「令和2年度の妊娠届出数の状況について」や出生数の速報値から見て、現在2020年のコロナ禍の影響は免れず、若干減ると思われます。私たちはそれでも赤ちゃんを産みたい!産んでよかった!そう思えるような情報を発信していきたいと思っています。

女性の出産、育児の時期をサポートすることで、1人でも多くの子どもを持ちたいと思う方たちが少しでも安心して、そして安全に新しい命を迎えられるといいなと思います。

 

◆関連動画 出産ドキュメンタリー

 

 

 

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