切迫早産の前兆だった……?
今思うと、4人目の妊娠は上3人の妊娠とは違っていた点がありました。今までとは違いおなかの張りがあきらかにきつく、早い時期から子宮収縮抑制剤を内服していて、健診へ行くたびに服用する量が増えていました。
産院の先生からは「おなかが張ったら横になって体を休めてね」と言われていたけれど、お姉ちゃんやお兄ちゃんの用事などで横になる時間なんてありません。家のこともしなければいけないし、朝起きてからひと息つくまで気づけば数時間になることも。自分のことを優先する余裕なんてありませんでした。
え、おしるし!?
妊娠34週5日、妊婦健診へ。産院の先生からは「子宮頸管が17mmと短いので安静に過ごしてください」と言われました。帰宅し数時間後にトイレへ行くと、おりものシートの2/3くらいの量の出血が。
出産予定日まで1カ月以上もあるのに!? と思いつつ病院へ電話をかけると、助産師さんから「一度見たいので念のため、入院準備をしてきてください」と言われ、夫にも連絡し、急きょ仕事から帰宅してもらってすぐに病院へ行きました。内診してもらうと「おしるしだね〜。入院しましょう」と言われ、そのまま帰宅することなく正期産の時期に入るまでの2週間入院することになりました。
突然の入院生活
入院が決まると看護師さんがテキパキと点滴を準備。何も知らない私は「この点滴どれくらいするんですか?」と聞くと、「退院するまでよ〜」と言われ、24時間張り止めの点滴が始まりました。
また出血時は止血剤の点滴を追加、トイレと食事以外はずっとベッドの上で横になり安静。内診で許可がおりないとシャワーもダメでした。普段、ひとりの時間がほしいな……と思っていたけれど、こんな形でのひとり時間は嫌だー!! 早く家に帰りたい、家族に会いたいと思いながら毎日過ごしていました。
入院中の家族とその後
夫は子どもたちの学校準備や家事など慣れないことで大変だったようですが、子どもたちは私と赤ちゃんの様子が気になるようで、「ママ大丈夫? 赤ちゃん生まれた?」と毎日電話をかけてきていました。
そして、妊娠36週になり一時退院。しかし度々少量の出血があり、そのたびに病院で受診や1日入院を繰り返し、妊娠38週に無事出産しました。
今回の経験で妊娠・出産はいつも同じではないと改めて実感。今までは大丈夫だったからちょっとくらい……と体のSOSに気づかないふりをして結局、突然の出来事に家族や赤ちゃんにも負担をかけ、入院費の心配もさせてしまいました。体は正直。休めるときは休むのが一番だと思いました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子
著者:中村 望
8歳、6歳、3歳、0歳の4人育児中のママ。長年、事務員として勤務していたが出産を機に退職。1人目の育児が少し落ち着いたときに趣味として始めた習い事で、現在では指導者として教室を運営。ママ目線での執筆活動もおこなう。
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