長男の玉がない! 当時の状況は…
通常、男の子は陰嚢(袋)の中に睾丸(精巣)が入っている状態が正しいそうです。しかし、息子の場合は睾丸が上のほうに移動していて、陰嚢の中にきちんと収まっていない状態でした。実際に触ってみると、片方の陰嚢には睾丸があるのに、もう片方には入っていなかったのです。
そのまま指を上のほうに動かすと、本来あるはずのないところに丸いものを発見。それが睾丸でした……。毎日一緒にいて、毎日お世話していたのに、今までまったく気が付かなかった事実にも私はとても驚きました。
これは移動性精巣かも?
健診の際、医師に「リラックス状態だと睾丸が降りることがある」と言われ、まずは自分で様子を見ようとその日からお風呂で息子の下半身をチェックする日々が続きました。結果、息子の睾丸はきちんと陰嚢に収まっているときもあればないときもあり、右の日もあれば左の日もありました。
驚いたことに、毎日睾丸の位置が違っていたのです。ネットで調べた結果、私は「移動性精巣」ではないかと考えました。移動性精巣は、妊娠後期に精巣が陰嚢へ収まる際、固定に不良があると引き起こされるもので、太ももを触る、冷たい物を触るなどして反射的に睾丸が移動してしまうこともあるそうです。
小児外科での診断と現在の様子
あくまでも移動性精巣は私の考えであり、専門の医師の診断が必要です。そこでかかりつけの小児科で紹介状をもらい、大きな病院の小児外科を受診することになりました。
診察内容はベッドに横になり触診するだけのとても簡単なものでしたが、診察の結果は「移動性精巣の可能性が高いが特に問題ない」ということで、私は胸をなでおろしました。現在、息子は7歳。さすがにもう恥ずかしがって触診させてくれませんが、本人いわく、きちんと睾丸は降りているそうです。
異性ゆえにママにはわかりづらいのが男の子の体の事情。だからこそ健診をしっかりと受けて早期に発見することが大事なのだと気づきました。それからは普段のお世話の際に少しだけでもいいから気にして体を触ってみるように心がけています。親子のスキンシップにもなり一石二鳥です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:小山田ちよえ
2男1女の母、アラフォー主婦。夫の仕事が忙しく平日はワンオペ育児に奮闘中。チョコレートとパンが大好き。復職に向けて資格取得を目指している。