女性が母になる瞬間
私自身は子どもが生まれた瞬間から子どものお世話に追われ、気づいたら母親になっていました。その姿を見ていた夫も、徐々に私のことを女性ではなく、母親として見るようになっていったのだと思います。
その気持ちの変化によって、当時私たち夫婦は出産前にあった軽いスキンシップですら、産後はまったくなくなってしまったのです。子どもが1歳になるころ、さすがの私も浮気を含めて心配になってきて、思いきって私から誘ってみることに。すると、夫から驚きの答えが返ってきました……。
子どもを見ると神聖な気持ちになる夫
「娘だからかもしれないけれど、○○(子ども)を目の前にして君を見ても、その……、どうしてもその気になれない」と言われてしまい、当時の私には衝撃でしかありませんでした。せっかく勇気を出して誘ったのに、そんなこと言われたら何も言えません……。
これからの長い夫婦生活をどうしていけばいいの! でも妙に納得してしまう内容で、当時は何も返す言葉が見つかりませんでした。今となってはですが、毎晩3人で一緒に寝ていたことも、当時の夫をそんな気にさせていたのかもしれません。
それでも大事な夫婦のコミュニケーション
あきらめきれなかった私は、また後日改めてお誘いしてみることにしました。渋々応じてくれた夫でしたが、そんな対応に私の心は傷ついてしまい、離婚すら頭をよぎるようになったのです。
その後、何とか出産前のようなスキンシップに戻らないものか、ネットでいろいろな記事を探したり、当時飲みに行けるほど仲良くなったママ友にも話したりして、解決策を模索していました。そこである1つの方法にたどり着いたのです。それはいたってシンプルでした。
方法は意外と簡単? 私が夫に提案したこと
それはスキンシップを5分、10分などの短時間でも良いので、ルーティン化させてしまうことです。この方法は、私がネット検索した中の1つの記事を参考にしました。私も最初は、えー……と思ったものの、思いきって夫に「毎週何曜日にということに決めない?」と提案したところ、「やってみよう」と意外にも賛同を得ることができたのです。
当時はその曜日がくるたび変に緊張していましたが、おかげで以前のように軽い感じでコミュニケーションが取れるようになっていった記憶があります。しかし今では、そんな提案をした私が先に子どもと一緒に寝てしまっていることばかりです。
ただ、私は長い夫婦生活において、何らかの形でスキンシップは必要だと思っています。そのため今回の自身の経験を通して、もし産後のスキンシップにどちらかが不満を持っているようであれば、一度は話し合ってみることがとても大事だと感じました。
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監修/助産師 REIKO
イラストレーター/みいの
著者:町田 久美子
4歳児を育てるワーママ、ズボラ主婦。ベトナム在住。手を抜く家事、育児を常に探しながら、ライターとして漫画や教育系、ベトナムでの子育て経験について執筆中。