今回はそんな紺野さんに、コロナ禍の妊娠・出産をテーマにインタビューさせていただきました! コロナ禍でも妊娠を決意した理由を始め、コロナ禍の妊娠生活で大変だったことなど、いろいろとお話を伺っています。
まもなく3人目を出産予定!
紺野さん:ありがとうございます。妊娠初期のつわりが今回は結構重くて、本当に食欲が落ちてしまいました。ごはんの匂いが苦手になって、さっぱりしたゼリー系なら食べられる、みたいな「ザ・つわり」という感じでした。安定期近くに落ち着いてきたんですけど、7ヵ月くらいから今度は、いわゆる後期つわりになってしまって。胃がムカムカしたり、逆流しそうになってつらかったり……。
ー大変でしたね。後期つわりは、今は落ち着いていますか?
紺野さん:今もちょっとありますね。でも、夜、横になる前には食べる量を少なくするとか、うまく調整できるようになりました。
ー出産間近ですが、どんなお気持ちですか?
紺野さん:もちろん、会えるっていう楽しみがあります! あとは、やっぱりちょっとドキドキが……。3人目になっても「あぁ、またあの痛みがやってくるのか」っていう、陣痛の痛みを知っているからこそのドキドキがありますね。
ー年子の小さなお子さんが2人いるなかでの3人目ですが、もともと考えて準備していたのですか?
紺野さん:実は、主人が5人きょうだいで育ってるんですよ。だから、主人は「きょうだいは多いほうがいい」って考えでした。私は2人目を産んだ直後は「子ども2人でたぶん目いっぱいだ」と思ってたんですけど、だんだん育児に余裕が出てきて、3人目も欲しいなって気持ちになりました。
ー2人目出産直後は考えられなかった3人目ということですが、育児に余裕が出てきて気持ちが向いていったのはいつごろですか?
紺野さん:そうですね。2人目のときの育児は精神的にラクだったんですよ。物理的にはやることが2倍になっているんですけど、1人目のときは、ばい菌とか汚いとか、デリケートに細かくいろいろなことを気にしすぎていたんです。でも、そんなに完璧にはできないんだって、良い意味でだんだんと思えてきて。それで上の子がプレ幼稚園に行くようになると、下の子と2人だけの時間もできて、そうしたら「2人育児ももう慣れて来たな」って思うようになりました。
不安な状況ではあったけど、3人目が欲しいなと思った
紺野さん:私も立ち会い出産ができないとか、感染の怖さですごく不安はあったんですけど……。でもやっぱり、子どもって授かりたいと思ったときに授かれるものでもないし、私はこの状況であっても欲しいなと思いました。不安を全部解消することは難しいと思うんですけど。ただ、妊娠中の友達がいたので、その子と「不安だけど、頑張ろうね! 」ってお互い励まし合っていました。その言葉だけになっちゃうんですけど、同じ状況の人と連絡を取り合うことで、気持ちを支えられた部分は大きいかなと思います。
ー妊娠中のコロナ対策で、何か気をつけていたことはありますか?
紺野さん:手洗い、マスク、消毒、これをひたすら徹底してました。あとは、子どもたちをいかに守るかってところですね。ふとしたときにすぐ手を口に入れちゃったりするし、手洗いが習慣づいても、ちゃんとできてるか親が確認しないといけないですよね。あとは、下の子も2歳になったのでマスクをつけさせようと思ったのですが、最初はマスク拒否があったので(※1)、いろんなかわいいマスクを揃えて、「今日は恐竜? クマさん? 」みたいな感じで、つける前提で選んでもらったりとか。それから、コロナだけじゃないですけど、やっぱり食事をなるべくバランスよくすることを意識しています。子どもたちは好き嫌いがあるんですけど、嫌いな野菜もハンバーグやチャーハンに混ぜたり、スムージーにしたり、いろいろ工夫しました。また、栄養価の高い食べ物を意識的に取り入れるようにもしていましたね。
(※1)2歳以下のお子さんのマスクは窒息等の恐れがあります。ご使用は控えてください。(日本小児科学会「乳幼児のマスク着用の考え方」参照)
ーコロナ対策以外のところで、妊娠生活で意識したことはありますか?
紺野さん:上の子たちがまだ3歳と2歳で、抱っこおんぶ、あとは、おなかにドーンと勢いよく来たりするので、おなかを死守したり(笑)。ほかには、3人育児を見据えて、寝かしつけ方法を変えました! 前は、絵本を読んだらもう寝るよってリズムにしていたんですが、絵本は素敵だけど両手を使うし、3人目が生まれたら、授乳しながら絵本は難しいなと思って。なので、天井にプロジェクターみたいにお話が投影される寝かしつけグッズを買いました。
ーきょうだい育児経験者ならではの発想ですね! いつごろから見据えて準備されてたんですか?
紺野さん:もう、3人目の妊娠がわかってからずっと考えていて、2月の下の子の誕生日に買いました。最初は絵本と両方交互にしていたんですけど、最近はお話を投影するだけになりました。うちは、主人が家にいないことが多いので、1人で3人育児をどうするかが課題になりますね。寝かしつけと、あとはお風呂問題を今考え中です。
ただの「好き」も「私の幸せ」と感じるように…
ーコロナ禍の妊娠生活で、特に大変だったことはどんなことでしょうか? また、それをどのように乗り越えていましたか?
紺野さん:気分転換の機会が限られているところですね。みんなストレス溜まるんじゃないかな。私の場合、食べることが大好きなので、子どもたちが幼稚園やプレ幼稚園に行っている時間、寝ている時間に1人でごはんを食べるのが、結構なリフレッシュになっていました。状況を見ながら、たまに食事に出かけたり、テイクアウトしてみたりしています。お店のものを食べるときは、栄養バランスよりも食べたいものを重視しちゃってますね。つけ麺とか、大好きなので!
ーコロナ禍での妊娠生活は心身ともに、結構な負荷がかかっていたと思いますが、その中で何か気づきや新しい発見はありましたか?
紺野さん:子どもたちが寝た後に、YouTubeをイヤホンで聞きながら家事をするんですけど、そこで「“これをしているとき私は幸せなんだ”ってことを強く実感すると、より幸せを感じられるようになる」っていう話があったんです。私は今まで、普通に子ども服やベビーグッズを見るのが好きだったんですけど、ただ「好き」って思うんじゃなくて、「これが私の幸せなんだ」って言い聞かせるようになったら、より「幸せだな」って感じるようになったんです。例えば、お気に入りの子ども服が届いたり、たんすを開けたときに子どもに着せたいかわいい服ばかりだったり。家の中がお気に入りのものでいっぱいになっていくことに対して、以前も喜びを感じていたのですが、そう意識することでより幸せを感じるようになりました。人って「これをしているとき、私は幸せなんだ」っていう風に認識すると、より同じことをしてても幸せを強く感じられるのだそうで。意識的なところですけど、日々の中で小さな喜びを見いだすというか……そんなことを心掛けてます。
この度は、インタビューに丁寧に答えてくださり、ありがとうございました! お話しを聞いていて、普段からお子さんのことを考えて、一生懸命育児に取り組む紺野さんの姿が目に浮かびました。さて、【インタビュー後編】となる次回は、出産方法についてや、日々の育児の中で幸せだと思うこと、育児をしていてつらかったことなどについて伺っています。ぜひ次回もチェックしてみてくださいね!
PROFILE:紺野あさ美さん
1987年5月7日生まれで北海道出身。モーニング娘。の元メンバーで、5期メンバーの1人として活動。その後、テレビ東京に入社し、アナウンサーに。2017年1月にプロ野球、杉浦稔大さんと結婚し、同年5月にテレビ東京を退社。現在は2児のママで、第三子を妊娠中。