今回は、そんな幸せいっぱいな紺野さんにインタビュー取材をさせていただきました! コロナ禍の妊娠・出産インタビュー【後編】では、どの方法で出産に臨もうとしているのかを始め、名づけの際にこだわったことや、育児中につらかったことなどをお答えいただいています。
3回目の出産も第一子、第二子と同じ自然分娩で産めたら…
紺野さん:自然分娩の予定です。1人目も2人目も自然分娩でした。1人目のときから、分娩時間は一般的な初産婦さんより短いほうだったんですけど、やっぱりつらかったので、2人目のときはちょっと無痛分娩も考えて、一応、無痛もやっている病院にしたんです。ただ、私の場合は以前、持病の治療の際に硬膜外麻酔でトラブルがあったので、ちょっと考えてしまって。麻酔も一応、痛いですしね(笑)。あと一番は、なんとなく長女のときと同じにしたいなって気持ちが出てきちゃって、結局2人目も自然分娩にしました。それで3人目も今のところ自然分娩の予定でいます。
ー3回目のお産だからこそ、こういうお産になったらいいなという願望があったりしますか?
紺野さん:そうですね。1人目のときも2人目のときも、呼吸法や力の抜き方がじょうずと言ってもらえたので、やっぱり3人目も呼吸を大事に出産に臨みたいなと。ソフロロジーをちょっとだけ学んで、なるべくリラックスして臨みたいです。あと、出産とは違うんですけど、名前を一番早く決めました! これまでは候補だけ決めて、あとは顔を見て決めていたんですけど、結局顔を見た後も迷ってしまって、しばらくの間「ベビちゃん」って呼んでたので、早く名前で呼んであげたいなって(笑)。
ー学びがあったわけですね(笑)。命名するときはどんなことにこだわりましたか?
紺野さん:やっぱり意味。大事にしてほしいこと、こういう志で人生歩んでほしいなっていう気持ちで、使ってあげたい漢字があって。あとは呼びやすさや音の響き。画数もちょっと検索したりしましたね。
心に余裕を作って、子どものかわいさをキャッチしたい
ーInstagramにはおいしそうなお料理の写真がアップされていますね。「ジュニア野菜ソムリエ」「アスリートフードマイスター」などの資格も取得されていますが、取得のキッカケや経緯を教えてください。
紺野さん:アスリートフードマイスターのほうは、やっぱりアスリートである主人の食事のサポートを考えて、結婚してから出産の間に取りました。野菜ソムリエは、主人と付き合う前です。アナウンサー時代に体調を崩して休職したときに、食事をちゃんと見直そう、体を休めながらしっかり勉強しようと思って取りました。10代から人前に出る仕事をしていて、肌の調子やダイエットとか、食事で全然変わるなっていうのを実感していましたので。
ー育児する上でも役に立っていますか?
紺野さん:そうですね、基本的な栄養素とか、食材によっては加熱がいいとか、油と一緒に摂るといいとか、頭にポンと入っているので、多少は生かせているかな。まぁ、子どもたちの好き嫌いには負けますけど(笑)。
ー育児真っただなかで、幸せに感じることを教えてください。
紺野さん:やっぱり、子どもたちの寝顔。幸せだな、かわいいな、愛おしいなって思います。あとは、私の髪をとかしてくれようとしたり、一生懸命、幼稚園であったことを教えてくれたりする子どもたちのちょっとした言動です。椅子取りゲームのことをすごい丁寧に「こうやってね、椅子を並べてね、こうやってやるの! 」って、身振り手振りで教えてくれて。あぁ、かわいいなぁって思いますよね。でも、多分そういうときって、母親の精神状態が安定しているときなんですよね。余裕がないときだと「あー、そうだねそうだね」って流してしまうんですけど、余裕があると、ちゃんとかわいいなって受け取れるんです。なので、家事をちょっとラクしてでも、なるべく自分の心に余裕を作って、子どもたちのかわいさをしっかりキャッチしたいと思いますね。
ー素敵ですね。では逆にしんどいときはどんなときでしょう。そして、それをどのように乗り越えてきましたか?
紺野さん:環境が変わるときって、一番ストレスを感じると思うんですよ。だから、1人目が生まれたときも、2人目が生まれたときも、うれしいし幸せだけど、内心すごくストレスを感じていました。3人目が生まれてもきっとそれがあると思うんです。でも、人間慣れるなっていうのは1人目2人目で感じて来たので、「慣れるから大丈夫だよ」って自分に言い聞かせます。あと、やっぱり人と話すことも大事だなと思います。今は近くに妹や友達がいて、主人とも前に比べて理解しあえるようになってきたので良かったなと。
ーパパも、1人目2人目と経験を積まれて、変化があったのでしょうか?
紺野さん:はい。男の人ってアドバイスをしようとするところがあるじゃないですか。あと、明るいことを言って前向きな気分にしてあげようみたいな。最初のころは、「今日、本当に寝なかった」とか言うと「元気いっぱいだね(笑)」とか返ってきたりして、笑えないんですけど!! ってなっていました(笑)。アスリートとしては前向きなモチベーションでいるというのはすごく素敵なことなんですけど、育児のことはアドバイスじゃなくて共感してほしいんだよって伝えました。そしたら、だんだん主人もわかってくれたのか、「今日もお疲れ様、大変だったね」と声掛けが変わってきましたね。
完璧にできなくても自分を責めないで、力を抜いて
紺野さん:多感な幼少期は、なるべくいろんな経験をさせてあげたいなっていうのと、特に心の面では、自分を大事にするとか、努力をして何かができる喜びや楽しさを感じてほしいっていうところを重視したいねと話してます。自分も他人も大切にできる子に育ってほしいな。よく聞く「自己肯定感」ってやつですかね。自己肯定感を伸ばしつつ、ダメなことはダメって教えたいので、叱った後に、もっとこういう言い方がよかったかなとか、親も反省することがあります。
ー生まれてくるお子さんには、どんなことをしてあげたいですか?
紺野さん:1人目2人目のときに、幼稚園入園までの時間をすごい長いなって感じていたんですけど、振り返れば2年3年のことで、人生のなかでは短い時間なんですよね。なので、時間を大事にしたいです。3人きょうだいだと、どうしても時間が分割されてしまうので、お姉ちゃんお兄ちゃんが幼稚園に行っている間など、3人目の子との時間を大切に接してあげたいなって思います。あと3人目になると、ついおさがりが多くなってしまうので、新しい服も買ってあげたいなって、今からちょこっと買ったりしています。
ー最後に、これからママになる方、なろうとしている方にメッセージをお願いします。
紺野さん:妊娠を望んでいる時期や、妊娠中も産後も、やっぱりすごく繊細になる期間だと思うので、完璧にやろうと自分を追い詰めすぎないで過ごしてほしいです。特に私は産後に感じたんですけど、いろいろ調べれば調べるほど、事前情報が入ってきて、それを全部やろうとするとパンクしてしまうんですよね。赤ちゃんも人間なので、思った通りに育児が進まないこともあると思うんですけど、完璧にできなかったことで自分を責めないで、「こういうこともあるな」って自分でかみ砕いたり、同じ状況の人と気持ちを共有したりして、ママもちょっと力を抜いて過ごしてほしいなと思います。
紺野あさ美さん、この度はどうもありがとうございました! 今回のインタビューで特に印象に残ったのが、「自己肯定感」という所に着目している点でした。また、お子さんに対して「自分のことを大事にして欲しい」と話されていて、お子さんへの愛情がすごく伝わってきました。ご出産後は、ますますにぎやかなご家庭になるかと思いますが、紺野さんらしく、ときどき息抜きをしながら3児のママ、頑張ってください!
PROFILE:紺野あさ美さん
1987年5月7日生まれで北海道出身。モーニング娘。の元メンバーで、5期メンバーの1人として活動。その後、テレビ東京に入社し、アナウンサーに。2017年1月にプロ野球、杉浦稔大さんと結婚し、同年5月にテレビ東京を退社。現在は2児のママで、第三子を妊娠中。