吉本興業所属のお笑いタレント、横澤夏子さんは2017年7月20日にご結婚し、2020年2月27日に第一子となる女児を出産。現在は第二子を妊娠中で第二子の出産を控えています。<インタビュー後編>となる今回は、横澤さんの今後のライフプランや普段の子育てについて焦点を当てて、インタビューさせていただきました!
2035年にやりたいことが出来ていたら十分!
横澤さん:仕事は好きなので続けるつもりだけど、まずは産んでみてからって感じですね。1人目のときに、産後4カ月で復帰したんですけど、案外大変だったんですよね。働き方も反省した部分があって、少しゆっくり頃合いを見ようって思ってます。
ー反省といいますと?
横澤さん:うーん、仕事はいい息抜きにはなってたんですけど、でもやっぱり両立って難しいなぁと。仕事を詰め込みすぎると、生活がうまく回らなくなるんだって知りました。だから、自分の中で今がゴールだと思わないようにしようというか、2035年にフルで働けてたら十分って気持ちに切り替えたんです(笑)。今は絶対できない単独ライブとか、自分がやりたいことは2035年、子どもたちが中学年くらいにって思っていたらたら、心に余裕ができるなって思っています。あと、実は今リトミックの勉強もしているんです。吉本に託児所があるんですけど、そこの託児所でリトミックを教えられたらいいなぁなんて思っていて。ただ、講習には行ったんですけど、コロナ禍で試験が受けられていないんですけど。
ー1人目で学んで構え方が変わったのですね。では子どもを持つ前と後で、ご自身が変わったなと思うことは何かありますか?
横澤さん:時間の大切さを知りましたね。産後1カ月とか、こんなに寝られないんだ! とか。ただただ出産がゴールだと当時は思っていたのですが、現実は全然違うなってびっくりしました。例えば、以前は顔を洗うのなんて家を出る前でいいやって感じでしたけど、今は「ここで顔洗わないと私、一生洗えないかもしれない!」と思ったり……(笑)。タイミングを見計らって顔洗ったり歯磨きしたり、どこの隙間でやるか、一種の競技みたいに考えてます(笑)。
ーご夫婦関係では何か変化はありましたか?
横澤さん:やっぱり会話の中心が子どもばっかりになったというのはありますね。子どもが生まれる前、逆によく会話持ってたなって思うくらい(笑)。旦那も、本当に娘にメロメロで、なんでうちの子はかわいいんだって必死で考えていたりして。そういうのを見てると微笑ましい気持ちになります。最近は2人目が生まれたときのために、1人目もちゃんと愛されているんだよってことが自覚できるように、お母さんとお父さんで娘を取り合う寸劇をするといいって聞いて、その稽古をしています。娘はうれしくてうれしくて仕方がないみたい(笑)。2人目が生まれてからも、これはできたらいいなって思いますね。
ー横澤さんのご夫婦像ってあまり伺う機会がなかったですが、お話ぶりもすごい幸せそうで、こちらまでうれしくなります。
横澤さん:「結婚したい、結婚したい」ってあれだけ言っておいて、いざ結婚したらもう恥ずかしくて話さなくなっちゃいました(笑)。
憧れてネタにしていたママ像が今、叶っている
横澤さん:私、自分のネタでやってるようなお母さんになりたいんですよ。ママチャリ必死に漕いでるお母さんとか、ファミレスで子どもが食べなかったお子様ランチを「もう! なんでお母さんが食べなきゃいけないのよ! 」とか言いながら結局全部食べちゃうお母さんとか(笑)。私のネタってお母さんネタが多いんですけど、それってすごい憧れというか、自分がやりたかったシチュエーションだったりするんです。
ーじゃあもう夢が着々と叶いつつありますね!
横澤さん:そうなんです。この間も、服にシール貼られたのを気づかずに仕事に行ったことがあって、あー! 恥ずかしい恥ずかしい! ってシールを取りながら、「あれ、これ私ネタでやってた…! 」ってフラッシュバックして、ハッとしました。ママチャリに乗ってるときも「わぁ、ネタみたいだ! 」って思いながら漕いでます(笑)。
ー素敵ですね。横澤さんの、日常生活の中のクスッと笑えるネタって、周りを見て作っていらっしゃると思っていましたが、実は理想のママ像だったんですね。
横澤さん:もちろん、スーパーで見かけたお母さんとか、自分の母親がしていたことだったりもするんですけど。「あぁ、このセリフ言いたいな」とか、そういうところからもきていたりしますね。今、子育てしているなかでも、やりたいお母さんネタがあって、ネタライブをちょこちょこできたらいいのにって思うんですけど……。今はネタ作りの時期だと思って、子育て頑張ってます!
ママってかけがえのない人物!
ー育児面でこだわっていることがあれば教えてください。
横澤さん:私は吉本で礼儀を学んできたので、礼儀ができる子にはなってほしいなってすごい思いますね。やっぱり挨拶からすべてが始まるし、しっかり挨拶ができる子って、気持ちいいな、いい子だなって思うので。私がそうに思っていたら、娘は早いうちからいろんな人にお辞儀をしまくるようになって、逆に大丈夫かな? って心配になるくらいペコペコペコペコしてます(笑)。言葉が追いついてきたら「ありがとう」とか、ちゃんと学ばせていきたいなって思います。
ー育児で一番しんどいなって思うのはどんなときですか?
横澤さん:そうですね。今は娘がそこまで喋れないから、ビョイーーンって魚みたいになって抱っこもできないくらい泣くときがあるんですよ。もうこっちがイヤイヤしたいよ~って、カッとなっちゃう。でも、1歳の子に31歳がなんでこんなに本気で怒っているんだろう? ってふと我に返ったとき、「うわぁ、なんで私、これくらいのことで怒ってるんだろう」って後悔したり……。なので、そういうときが一番つらいかもしれないです。
ーでは、そういうつらいときは、どのようにして乗り越えているのでしょうか?
横澤さん:インスタで娘と同じ月齢のお母さんとか、2人育児を頑張っているお母さんとかの投稿を見たりすると、みんなが通る道なんだなって思ったり、私だけじゃないんだって思ってホッとしますね。あとは、仲良しの友達にLINEで「今日こういうことがあって、ああでこうで……やんなっちゃうよー」という感じで、事細かに書いた長文を送りつけたりしています(笑)。ただ、それに対して返信とかを求めている訳ではないので、友達には「返信はいらないから。ただ読んでくれるだけでいいから! スタンプとかでいいから! 」って言ってます(笑)。
ーやっぱり仲間って必要ですよね。横澤さんはベビーシッターのご経験やチャイルドマインダーの資格もお持ちなので、スムーズに育児されているイメージでしたが、今のお話を聞いて私もホッとしました。
横澤さん:いやもう、預かるのと育てるのは全然違いました! なんか他愛もない話をできる人が近くにいたらすごくうれしいんですけど、やっぱりコロナ禍で難しいですよね。
ーそれでは逆に、子どもがいる生活っていいなって思うときはどんなときでしょう?
横澤さん:「お母さん」って呼ばれたり、抱っこをせがまれたときとか、私を求めてくれてるときに、「すごい! 私ってかけがえのない人物! 」って幸せを感じます。保育園のお迎えとかも、もう電流が走ったようにビリビリになりながら喜んでいる姿を見ると、しめしめ……みたいな(笑)。まあでも、娘もしめしめって思ってるのかも。まんまとこっちが手のひらで転がされている気もしますけど(笑)、でもすごいうれしいですね。
ー最後に、これからママになる方にメッセージをお願いします。
横澤さん:コロナ禍というとんでもない壁が立ちはだかってますけど、でもなんとかなる、なんとかしなきゃって思いながら、前に進むしかないですよね。なんとかなるかもっていうわずかな光って本当に大事だなと思います。あとは、こういうインタビュー記事とかでも、人の温かみを感じると心が落ち着きますよね。だから、ぜひいろんなところで仲間を探していただきたいなって思います。そして、私もその仲間の一員になれたらうれしいです。
ご自身の育児の悩みや、クスッと笑えるエピソードなど、終始明るく笑顔で赤裸々に話してくれました! 取材中、育児でつらいときの話題に移ったとき、「私だけじゃないんだって思うことはすごく大事」と話していたのですが、そこの部分が特に印象に残ったのと、たくさんのママに伝えたい部分だなと思いました。もうすぐで2児のママになりますが、頑張りつつもときに力を抜いて、横澤さんらしく子育てを楽しんでくださいね!
PROFILE:横澤夏子さん
1990年7月20日生まれで新潟県出身。吉本興業東京本社(東京吉本)所属のお笑いタレント。2017年7月20日に会社員の男性と結婚し、2020年2月27日に女児を出産。現在第二子を妊娠中で、今秋に出産予定。