母の後悔は…
妹が家にやってきて、「赤ちゃん!」とうれしそうにしていた、2歳の長女。おむつを持ってきてくれたり、いないいないばあをして遊んでくれたり、「かわいい!」と言って妹の隣でニコニコして過ごすことが多かったです。
寝ている妹の隣にぬいぐるみを持ってきて、一緒にお布団をかけていることもありました。よくかわいがってくれる分、母としては、2歳にして長女を「お姉さん」にしてしまったことを、まだまだ甘えたい年齢だろうにと、少しだけ後悔したこともありました。
妹が成長するにつれて離れようとする長女
妹が生後5カ月になって寝返りができるようになると、長女はちょっとしたことでよく泣くようになり、かまってちゃんになりました。やがて数週間すると妹の成長を受け入れられるようになり、気持ちも落ち着いたようでした。
しかし、また妹が成長してつかまり立ち、ずりばい、伝い歩きと徐々にできるようになると、長女は「赤ちゃんはこないで!」「赤ちゃんどけて!」と号泣して、「赤ちゃん嫌い」とまで言うようになりました。
それでも妹が好き?
そんな長女でしたが、妹のおむつを替えるときには、私が何も言わなくてもおむつを持ってきてくれました。また、妹が泣いていると誰よりも早く近くに行って、おもちゃなどであやしてくれることも少しずつ増えていったのです。
妹に「お姉ちゃんきたよー!」と自ら声をかけている姿を見たときに、妹という存在を少し受け入れて認めてくれたのではないかなと思いました。
長女は急に家族が増えて環境が変わり、なかなかその変化についていくことができなかったのかもしれません。そんな姉妹ももうすぐ5歳と3歳。喧嘩もするけれど、2人で遊び、ぶつかったときにはどうにか2人で解決しようとする姿も見られるようになりました。お互いの存在を認め、これからも仲良し姉妹でいてほしいです。
イラストレーター/ライコミ
監修/助産師 松田玲子
著者:北川なつみ
4歳、2歳、0歳の3姉妹の子育て真っ最中のママ。保育士として約10年認可保育園に勤務し、現在は育休中。子どもたちと毎日たくさん笑って過ごしたいと、日々子育てに奮闘中。