ワクワクな結婚式準備期間
幼いころから憧れていた結婚式。そんな結婚式を挙げられるようになった私は、とてもワクワクしていました。たくさん式場の下調べをしたり、ドレスや食事やプランナーさんの雰囲気などを知るために見学会に積極的に参加。もちろん両家にも報告をして、「ここで結婚式を挙げたい」と感じたポイントなどを報告していました。
私の両親は「あなたたちが挙げたいと思う場所で挙げたらいいよ」と言ってくれましたが、義父からは「それは聞いてない。全部報告をしてくれ。2人の結婚式だけど、親である私たちも恥のないようにしなければいけないから」と言われました。
義父に報告する夫、文句をいう義父
その日から見学に行った式場のことや、食事の写真を撮っては細かく夫が義父に報告しました。しっかり夫が報告しているにもかかわらず、嫌な顔をされたり、鼻で笑われたり、私にとってはとても苦痛な時間に……。
そこで夫と私が2人きりになったタイミングで「お義父さん、何が嫌なのかな?」と聞くと、「親父はアドバイスをしたいんだと思う。あまり気にしなくていいよ。結婚式を挙げるのは俺たちなんだから」と言ってくれました。
そして無事式場が決まり義父に報告をしに行くと、義父は鼻で笑ったあと「なんでここで挙げるかお父さんにはわからないけど、2人が決めたのなら応援します」と、祝福しているのか、小馬鹿にされているのかわからない言葉をいただきました。
ひと言ふた言多い義父に夫が反論!
最後の最後は快く祝福してくれると思っていたのにとても残念でした。愛想笑いもそのときばかりはできずにいたのですが、横にいた夫が「俺たちの結婚式だから親父にアドバイスしてもらわなくていい。着たいドレスがあるみたいだから俺はここに決めた! 一度きりの結婚式だから夢を叶えてあげたい。親父が主役ではないし、親父の意見を聞く場ではない」とキッパリ断言。
義母は泣いて祝福してくれたのに、義父は文句を言わなきゃ祝福もできない。結婚式までどうなるのだろう、と不安もありましたが、結婚式当日は涙で祝福をしてくれて無事に素敵な結婚式を挙げることができました。
義父の性格上、すべてを把握しておきたい人なので、それはそれは大変な思いもしました。しかし、今思うと息子夫婦に恥を欠かせたくない、失敗してほしくないという気持ちで一生懸命アドバイスしてあげようと考えてくれていたのではないかと思います。
著者:平山 光
3歳と5歳の姉妹のママ。約1年の不妊治療を経て、無事第一子の妊娠が発覚。第二子は自然妊娠で授かる。アトピー症状のある第二子をきっかけに、自然食や自然治療法を勉強中。