新たなママ友との出会い
年少の2学期に、保育園から認定こども園へ転園した息子。新しい環境に馴染めるか、息子以上に緊張していた私ですが、そこでできた新しいママ友はみんなとても気さくでやさしい方ばかりでした。
特に最初に話しかけてくれたAさんは、家が近いため登園ルートがまったく同じ。家を出る時間もほとんど一緒だったので、自然に毎朝子どもたちを送りながら仕事やプライベートな話をするのが日課になっていました。
大量に飛び出すほかのママさん情報
そんなある日、私が園の近くに新しくできるマンションを購入しようとしている話に。地域情報に詳しいAさんに、小学校情報や学区のことなどを教えてもらったのですが……。
「〇〇さんはあの一軒家に住んでいるから子どもは××小学校」、「〇〇さんはあのマンションの手付金を払ったものの、やっぱりやめて別の家を買うか悩んでいるらしい」などの情報や、さらには、「〇〇さんはコロナ禍で正社員ではなくなってしまいローン返済に困っている」など、次々に園児の家族情報が飛び出してきてビックリ。「これは聞いていいのか……?」と、プライベートな内容にこちらが慌ててしまいました。
私の情報もほかのママ友に筒抜けだった!
そして案の定、次の日にお迎えが重なったほかのママ友に「新しくできるマンション購入するんだって?」と話しかけられた私。Aさんに相談したのは前日の朝だったのに、すでに周りのママ友にも伝わっていたのでした。
家を買うことは隠しているわけではないのでその場は笑ってやり過ごしましたが、ちょっとモヤモヤしたのも本音。悪気はないにせよ、なんでもかんでも勝手に話してしまうのは考えものだなと感じた出来事でした。
自分の口から伝えたかったことも先に言われてしまい、しばらくモヤモヤしましたが、Aさん自身に悪気は一切ありません。教えてくれる情報に助かっていたのも事実なので、それからは広められたくないことは話さないことにしました。来年には新しいマンションへ引っ越すので、今後は少し疎遠になるのが残念なようなホッとするような、複雑な気持ちです。
著者:大瀬木あさみ/女性・ライター。炭水化物と漫画があれば生きていける1男1女の母。1人目妊娠でうっかり退職してしまい、産後は職を転々としていたが、現在はライターとして漫画・アニメや子育て、グルメなど興味がある分野を中心に執筆中。
イラスト:ねね
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています