話しかけてくれた義母
夫にプロポーズしてもらった1カ月後、結婚のご挨拶に初めて義実家にお邪魔しました。3年ほどお付き合いしており、同棲開始時にオンラインでご挨拶はしたものの、実家に伺うのは初めて。また、これまでにお付き合いしていた男性の実家に行った経験のなかった私は、とても緊張していました。菓子折りは何がいいか、どんな服装がいいかなど、事細かに夫に聞く私に「何でも大丈夫だよ」とあっけらかんとしていた夫。
夫の態度には少し納得がいかなかったものの、実家へ行くと夫の返答に納得。義母も義父も、とても打ち解けやすい人だったのです。私のことを「新しい娘ができたみたい」と快く受け入れてくれ、特に義母は、私の仕事のこと、家族のことなど、答えやすいような形で聞いてくれ、会話に困ることもなく、とても助かりました。
初対面とは思えないほど、話が盛り上がったのも、義母がこまやかに気を回してくれていたおかげでした。それに私は、初めて会ったときから義母のことをどこかで見たことがあるような気がしていたのです。
両家顔合わせでわかったこと
コロナ禍だったということもあり、一時期は両家顔合わせの延期や中止も考えましたが、籍を入れる前にせめて両親同士だけでも、ということで開催しました。そこで私は、自分の母と義母がそっくりなことに気付いたのです。
両家の母とも、面長でやせ型。髪の長さは違いましたが、目元や口の形など、どことなく似ているのです。実際に顔合わせの際に撮った写真を見比べると、まるで姉妹のよう。
それに、ただ見た目が似ているだけではなく、子育てへの価値観や、お互いの子どもに大切にしてほしいことなども一致。私たち夫婦はお互い長男・長女だったこともあり、幼少時代のエピソードや母として苦労したことも重なる部分が多いようで、顔合わせの話題は母同士の会話が盛り上がり、場の中心になるほどでした。
気が合いすぎる母同士
両家顔合わせ後には、お互いに連絡先を交換して「今度は母親同士だけでお出かけしましょう」なんて言葉を交わす母たち。あまりにも気が合いすぎてびっくりしましたが、母同士が仲良くやってくれることほどうれしいことはありません。
必然的に取り残された父同士もお互いに言葉を交わすようになり、そちらも親睦を深めることができていたようでした。父も母も夫の両親と良いお付き合いができそうで、私も一安心でした。
その後の結婚式の準備など、両家の意向を取りまとめて、反映しないといけない部分がありましたが、私の母が積極的にコミュニケーションをとってくれました。気の合う母同士で意見をまとめてくれていたので、特に大きくもめることもなく円滑に進み、とても助かりました。
人の外見には内面が表れるといいます。大らかで誰よりも相手のことを思いやる母同士だからこそ、見た目も似たのでしょうか。義母も母も、私にとっては憧れの存在です。私も年を重ねたときに、いつか「3人ともそっくりね」と言われるように、夫と温かい家庭を築いていきたいと思います。
著者/mgmg
イラスト/すうみ
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