歯みがきタイムは口を開かない息子との闘い
2歳半ごろからひどくなった息子のイヤイヤ期。とにかく何をするにもまずは「嫌!」でしたが、その中でも特に手を焼いていたのが、歯みがきの時間でした。逃げ回る息子を追いかけ、やっと捕まえたと思ったら今度は頑なに口を開かず悪戦苦闘。
あと歯みがきさえ終えれば寝かしつけられる……と自分を励ましながら、泣きわめく息子の口をこじ開ける、というのが私の日課になっていました。
夫に相談してみたら突然、裸踊りがスタート
保育園から家に帰るのも嫌、ごはんも嫌、お風呂も嫌……と続いてさすがに疲れた私は、夫が早く帰ってきた日に歯みがきに苦戦していることを相談。すると、逃げ回ってから泣きわめくまでの息子の様子をしばらく見ていた夫が、何か思いついた様子で立ち上がりました。
そしておもむろに服を脱いだかと思うと、あっけにとられている私と息子の前で、裸踊りを始めたのです! これにはイライラも飛んでいってしまい、私は大爆笑。息子もゲラゲラ笑ってくれたおかげで口が開き、その隙に歯みがきを終えることができました。
夫なりのイヤイヤ期対策に目からウロコ!
3人でおなかがよじれるほど笑ってから息子を寝かしつけ、なんで裸踊りをしようと思ったか夫に聞いてみた私。夫は私と息子の攻防を見て「泣かせずに口を開けさせる方法はないか」と一生懸命考えたらしく、息子が笑えば口が開くのではと思ったそう。
もともとひょうきんな夫ですが、毎日怒ってばかりだった私にとって「笑わせてみる」という発想にはびっくり。確かにその日は久しぶりにしっかり口の中が見られたうえに息子もご機嫌で、楽しく寝かしつけまで終えられたので私も大助かりでした。
その後、夫がいる日の歯みがきタイムは夫のお笑いライブショーになり、いない日はできるだけ私が息子を笑わせられるように頑張ってみることに。おもしろいことを一生懸命考えていたおかげで私もイライラすることが減り、歯みがきタイムは楽しい時間と認識したのか、息子も逃げ出さなくなりました。イヤイヤ期を乗り切るためには、楽しい雰囲気作りも大切だと夫から学んだ出来事でした。
著者:大瀬木あさみ/炭水化物と漫画があれば生きていける1男1女の母。1人目妊娠でうっかり退職してしまい、産後は職を転々としていたが、現在はライターとして漫画・アニメや子育て、グルメなど興味がある分野を中心に執筆中。
イラスト:きょこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。