義父母、義祖父母とは生活リズムが異なり、新しい生活に慣れるまでには半年ほどかかりました……。そんなわが家のリアルな日常をお伝えします。
ベビーカレンダーは、多様化している家族のあり方=“新しい家族のカタチ”について発信する取り組みを開始しました。当事者のリアルな声をご紹介していきます。多様な幸せを実現できる社会、そして、もっと「家族を持ちたい」「赤ちゃんを産みたい」と思う人が増える世の中づくりの一助となりますように。
義父母・義祖父母との同居生活は…
同居を始めるまでの私は、3歳と1歳のワンオペ育児に疲れていました。結婚で転居をしたため実家は遠く、身近に友人もいないまま出産と子育てに突入していたからです。
そんなときに始まった義父母、義祖父母との同居生活。生活リズムのズレに最初の半年ほど苦労したものの、空間が区切られている二世帯住宅での暮らしは慣れると思っていたよりも快適でした。とくに私にとってありがたかったのは、3歳の長男がしょっちゅう義父母の部屋へ遊びに行くことです。今まで子ども2人の育児に追い回されて、イライラしがちだった私と、やんちゃ盛りの長男との摩擦が義父母のおかげで激減! 次男のお昼寝タイムには、のんびり読書さえできるように。これはなにより助かりました。
同居ならではの困ったことも
二世帯住宅だったので、台所は別々でした。60代の義父母の食事は、90歳に近い義理の祖父母に合わせてやわらかく煮た和食が中心。早い就寝に合わせて、夕方4時頃にはいい匂いが流れてきます。
そこで困ったのは、義父母の台所で子どもたちが自分たちの夕飯前につまみ食いをしてしまうことです。これでは肝心の夕飯が食べられません。自体を察した義母は、おかずをその場で食べさせずに長男に持たせてくれるように。私もなるべく早い時間に夕食を用意するようにして、なんとか解決しました。
4世代同居、最大のメリットは
子どもが泣いたとき、子どもにかけつける大人が私のほかに何人もいる。これはとても心強いことです。長男の泣き声にすぐにかけつけられずに私があせっていると、「よしよし。痛いの痛いの、飛んでいけ~」と私以外の大人の声がすぐに聞こえてくるのです。これは子どもだけでなく、私にも大きな安心感を与えてくれました。なかなかお昼寝をしない次男にイライラすることも減り、子守歌で寝かせつける余裕も生まれました。
90歳に近い年齢の義理の祖父母も、すぐそばを動き回るひ孫の姿に手をたたいて喜び、子どもたちの承認欲求も満たされているように思います。
同居には不自由なイメージがあったのですが、始まってみると助けられることばかり。我慢することもありますが、育児が思うようにいかないことでのイライラは激減し、「子どもたちとの摩擦が減ったこと」で穏やかになれました。義父母たちにはドラマのような封建的な考えがなく、味方につけると最強です。もうワンオペ育児には戻れません。
著者:松あき
5歳と3歳のわんぱく兄弟のママ兼嫁っこライター。4世代同居で3歳から90歳までの8人家族。大人数ゆえに起こるさまざまなリアル体験を執筆中。