40歳独身で乳がんになりました ~第5話~
乳がんのステージは、0期~IV期まであり、がんのタイプによって治療の進め方が変わってくるそうです。
国立がん研究センターのホームページの情報を見たりして、私は、がんを花にたとえて理解しました。
・大きさ→腫瘍の大きさ/広がり
・咲いている種類→がんのタイプ
・成長能力→がんの成長能力
・性格→悪性度/グレード
・種が飛んでいる範囲→転移(植木鉢内にとどまっている→非浸潤がん/植木鉢の外まで飛んでいる→浸潤がん)
・何をエサにして成長しているか→がんのサブタイプ(エサの種類によって治療に使う薬が違ったり、転移の程度によるが抗がん剤を使わない場合もある)
がんはステージの問題だけではなく、腫瘍が小さくても勢いと悪性度が高い場合もあるし、腫瘍は大きくて悪性でもおとなしい性質もあるなど、さまざまなのだと初めて知りました。
私の場合は、腫瘍がほぼ2cmなのでステージ2のAかBだと考えられ、どういうタイプが調べるために、針で細胞を採取すると先生に説明されました。
・ステージ2A(がんの大きさが2cm以下で、脇の下のリンパ節に転移し、そのリンパ節は固定されておらず動く、もしくは、がんが2cm を超え、5cm以下の大きさでリンパ節やほかの臓器への転移はない )
・ステージ2B(がんが2cm を超え、5cm以下の大きさで、脇の下のリンパ節に転移し、そのリンパ節は固定されておらず動く、もしくは、がんが5cmの大きさを超え、リンパ節やほかの臓器への転移はない )
そして、リンパ節への転移もあり、画像を見る限りでは顔つきの悪いがんだから、「抗がん剤治療を先にすることになるでしょう」とのこと。
がんはまず手術をするものだと思っていた私。抗がん剤治療が、ほぼ確定なことにもびっくりしました。
医師の判断や腫瘍のタイプにもよりますが、今は先に抗がん剤治療をするケースもあるとのこと。先におこなうことで、抗がん剤の効果を確認できたり、腫瘍が小さくなれば、部分切除でも手術できるようになる場合もあるのだそう。
私の場合は、約6カ月間で抗がん剤2種類を順番に投与、病院にもよるが、通院でできると説明されました。
「治療をスタートするのは数週間後~1カ月先くらい、コロナの影響もあるからそれ以上かもしれない」と先生に言われ、再びびっくりする私。
悪性度が高いのにそんなに放っておいたら危なくないの?
私のしこり、乳がん検診から8カ月で2cmも大きくなったのに……!
そう伝えると、「がんというのは毎日決まった分だけ大きくなるとか、日数分だけ大きくなるってわけじゃないんですよ」と先生。
日々明らかに大きくなっているなら処置をする必要があるが、それまでは必要な準備をして抗がん剤治療に備えましょうと言われました。
次の章では、先生から説明を受けた抗がん剤の副作用についてお伝えします。
抗がん剤の副作用は個人差があり、してみないとわからないそうです。ラクということはないけれど、コントロールできる場合もあるし、なかには大して副作用が出なかったという人もいるとのこと。
だから「先走って仕事を辞めたりしないほうがいい、治療後も生活はあるんだから」と先生。
それはそうなんだけれど……。でも、私はがんなんでしょ?
先生の言うことはもっともで、理解できるんです。
でも、抗がん剤治療をして、胸を取るかもしれなくて、治るかどうかもわからなくて……。
以前とまったく変わらないなんて無理なんでしょ? それなら私はどうしたいの?
頭の中はフワッとしつつ、でも初めて知る乳がんの知識を理解しなければいけないと焦りつつ、乳がんの説明冊子の表紙にタイトルがないことに妙に感心したり……。
頭の中がパニック状態になりつつも、病気に対して自分の「芯」みたいなものが欲しいということだけはハッキリと感じました。
次回は治療をしていく上で、どうしていきたいのかを考え出したときのお話をします。
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