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「そういう対応はやめて~!」保育士が伝える!意外と知らない、連絡帳の親のNG行動とやってほしいこと

保育士の中田馨さんが、連絡帳を記入する際に「やってほしいこと」や「困ること」について教えてくれました。保育士さんが最も書いてほしいことや、書いてもらえないと困ってしまうことなど、基本の書き方をマンガで解説します!

こんにちは。保育士の中田馨です。保育園と家庭のコミュニケーションの1つが「連絡帳」。私の保育園では、この連絡帳を親御さんと保育園の交換日記のようにしてとても重要なものとしています。保育園によって連絡帳の項目が違ったりすると思いますが、今回は私の保育園の連絡帳を基本に、その書き方についてお話しします。

連絡帳の書き方

 

連絡帳の書き方2

 

連絡帳の書き方3

連絡事項の欄は1文でもいい!

ママたちが連絡帳で一番悩むのが、「連絡事項」の欄ではないでしょうか? 私の保育園は定員5名の小規模保育園ですが、毎年5人中1~2名、この連絡事項の欄を書くことに「悩むんだろうな」と言った親御さんがいます。中には、1年間空欄の方も。

 

「朝は忙しい」「文章が苦手」「何を書けばいいかそもそもわからない」など理由はそれぞれだと思います。無理なものは無理ですので、書けないときは書かなくてもいいのです。でも、できれば1文でもいいので書いてくださったら、保育士はうれしいものです。

 

「今日は朝食のおにぎりを自分で食べました」「昨日はパパとお風呂に入りました」「最近、ミッキーが大好きです」。そんな子どもの姿を書いてくださったらと思います。

難しく考えずに、保育者と交換日記をする感覚で書いてみてくださいね!

 

連絡事項で必須なのは「体調面」

保育者との交換日記の感覚で!とお伝えした連絡事項ですが、書いてほしい最も重要なことは「体調面」です。

 

例えば、「今日は、朝から機嫌が悪い」「昨日37度8分まで熱が上がった」「テーブルの角でおでこをぶつけて赤くなっている」「3日間うんちが出ていない」などを書いていただくと助かります。もちろん、口頭でも伝えていただけるとさらに助かりますが、このような体調面の情報が保育士に伝わらずに1日の園生活が始まると困ることがあります。

 

以前、保育中に発熱した子どもがいました。お迎えに来てもらったらママがひと言。「昨夜39度まで上がって熱さましを入れていたんです」。正直ヒヤリとしました。もし、その情報を朝知っていれば、まず受け入れできるかどうかを検討しますし、受け入れたとしても部屋でゆったりと過ごします。

このように、連絡事項に体調面を書くことは、子どものためにも大切なのです。

 

食事の内容と量の記載

「食事の内容と量の記載」の部分も重要です。食事の内容は、わが家の食卓をのぞかれている感覚になるかもしれませんが、前の晩と当日の朝に子どもが、何をどれくらい食べてきているか?を知ることも実は保育園で生活するうえで大切なのです。

 

例えば、いつも朝ごはんをしっかり食べてきている子が、今日は「パン 1口」としか書かれていなかったら? 心配になりますよね。パンひと口しか食べていないなんて知ったら、それだけで「体調が悪くなる前兆ではないか?」「あまり食べていないし、今日は外遊びはやめておこう」などの判断材料になります。

 

また、おうちでは何を好んで食べているのか? その子の好みがわかりますので、給食時間の援助のヒントになる場合もあります。

 

排便や睡眠の記載

「排便や睡眠」は健康のバロメータなので、やっぱりこの欄も大切です。毎日うんちが出ている子が、ここ3日間おうちでも保育園でもうんちが出ていなかったら? おむつ替えのときにおなかを「“の”の字のマッサージ」してみたり、水分をいつも以上に意識的に与えてみたりなどの対策ができますね。

 

以前、おうちでの排便の記載が数日なく、保育園でもなかったので「最近、うんち出ていませんね」と心配して親御さんに声をかけると「え? 家では毎日出ていますよ」と言われ、ずっこけそうになったことがありました。

 

また睡眠時間の記載も大切です。普段の睡眠が21時~7時の子が、23時に寝ていても、5時に起きていても「今朝は眠たいから、ゆったり過ごそう」と判断できます。ここの欄が空欄だと「いつも通りに過ごしても大丈夫か?」と思いつつ保育がスタートすることになります。

 


毎日の連絡帳のやり取りが、実は日々の保育に生かされているのです。連絡帳は保護者と保育者の橋渡しと思い、書いていただけたらうれしいです。

 

作画/はたこ

 

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
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    この記事の著者
    著者プロファイル

    保育士中田馨
    一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長

    0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!

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