PMSを知ったきっかけ
「PMS」という言葉を知ったのは、友だちとのスキー旅行でした。1日が終わり、みんなは温泉を楽しんでいるのに、私は生理のため温泉に入れずひとりぼっち。でも自分なりに楽しみたいと、宿泊施設にあったマッサージに行きました。
マッサージを施術をしてくれた方に、楽しみにしていた温泉に生理で入れないこと、生理も嫌だけど、生理前は心身共にもっとつらくて嫌だと感じていることを話していたら「それってPMSじゃない?」と言われたのです。
今まで聞いたことのない単語でしたが、話を聞くと自分の生理前の症状にぴったり! それからネットでPMSを緩和する方法を調べるようになりました。
大人なのにコントロールできない
PMSというものを知って、アロマを使ってみたり、ストレッチを生活に取り入れたりと、できるだけその時期はストレスを抱えないようにセルフケアをするようになりました。それでも社会で生活するうえで、ストレスは感じてしまうもの。
その日は仕事でイライラすることがあり、見かねた同僚が帰り際に「ごはんへ行こう!」と声をかけてくれました。その気持ちがうれしくて行ってはみたものの、なぜだか急に気分が落ち込んでしまったのです。
「耐えないと!」と思っても勝手に涙が出てきて、同僚もオロオロ。普段なら何でもないことなのに涙が止まらず、同僚を困らせてしまいました。「大人なのに情けない」と、私はさらに落ち込みました。
ママ友のランチ会で事件が!
そして、出産後もPMSと生理痛に悩まされています。
息子たちには、女性のことを理解して、労える人になってほしいという思いがあり、「ママのように女性の体は赤ちゃんを産むパワーがあるぶん、毎月おなかが痛くて動けなくなり、イライラしてしまうことがある」と、幼稚園のころから伝えてきました。
その甲斐あってか、私がPMSの時期になると、息子たちを含め家族は理解を示してくれます。私も、イライラする時期は人と会う約束を極力しないようにしてきました。
ところがあるとき、生理前のPMSの症状が表れる時期に、どうしても断れずママ友たちとランチ会に行くことになってしまったのです。そして、嫌な予感は当たるもので、なんと私はそこで問題を起こしてしまいました。いつもなら聞き流せることに腹を立ててしまい、あるママ友の発言に攻撃的になってしまったのです!
私の発言にその場が静まり返ってしまいました。ひとりのママ友が気を利かせて話題を変えてくれたことで事なきを得たものの、私はただひたすら反省し、その日の夜、ママ友たちにメッセージでお詫びを伝えました。
日ごろから食生活を意識したりストレッチをしたりとセルフケアも大事ですが、このような事件を起こさないようにするためにも、私はまずPMSの期間は人に会わないようにしています。
仕事でも、会議やミーティングはできるだけ避け、プライベートで人と会うときは、事前に「今日は感情が高ぶるかもしれないけどスルーしてほしい」ことを伝えています。
理由を話すと、意外と女性は共感してくれたり、その人なりの対策を教えてくれたりします。会う人がさほど親しくない人であれば、体調不良を理由に短時間で用件を済ませるように。相手にも迷惑をかけないようにするため、この時期は自分だけの時間を多めに作ることを心がけています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/小林香穂
イラスト/ののぱ
監修/助産師 松田玲子
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