何度言っても服を着ない息子
わが家には3歳差の姉弟がいます。娘が6歳、息子が3歳のころ、息子がお風呂上がりに裸のまま走り回ったり遊び始めたりすることがしょっちゅうでした。そろそろ自分で下着もパジャマも着てほしい私はどうしてもイライラ。
何度も「パンツはいて!」「パジャマ着て!」と叫ぶことを繰り返す日々。暑い時期ならまだある程度待てるのですが、寒い時期は「風邪ひいちゃうよ!」と言いながら、結局私がほとんどすべて着せていました。
突然助けてくれたのは?
そんな様子を見かねたのか、ある日突然助け船を出してくれたのは当時6歳の娘。娘は自分の着替えが終わると、息子が輪投げのおもちゃで遊んでいるのを見て、「10点ですか? すごいですね! 10点の賞品はこちらでーす!」と言って、パジャマを差し出しました。すると、息子がうれしそうに自分からパジャマを着だしたではありませんか!
またある日はブロックで作ったものを見て、「すごくいい作品ですね! 賞品にこれをあげまーす!」と言って、今度は下着とパジャマを渡しました。ほめられた息子はにこにこと笑顔でパンツをはき、気付けばあっという間に着替えが終わっていたのです。
娘の言葉巧みな促し
「お姉ちゃんのおかげですぐパジャマを着てくれたね。ありがとう!」と娘に伝えると、娘はそれからもいろいろと声を掛けてくれるようになりました。あるときはパジャマをきれいに並べ、「どれにしますか? ズボンは100円でーす!」と言ってお店やさんごっこ。またあるときは2種類のパンツを持って、「今日はどちらにしますか? おすすめはこちらです!」と言葉巧みに息子に選ばせ、スムーズに着替えができるよう促していました。
娘には日頃からいろいろなお手伝いをお願いすることはありますが、私がお願いしなくてもすすんで助けてくれたこと、臨機応変に出てくる言葉、そしてそのバリエーションの多さにとてもびっくりしました。
娘が明るく楽しく声を掛けてくれたおかげで、息子も自分からすすんで着替えられるようになってきました。私は2人の成長を実感すると同時に、イライラしてばかりだったことを反省。娘を見習って、明るく楽しい雰囲気で声掛けしていきたいと思いました。
ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように!
著者:斉藤 ひかり
7歳女児、4歳男児の母。転勤族。結婚前に音楽業界で働いていた経験を生かし、主に音楽・エンタメ・子育て関連の記事を執筆中。