イベントがたくさんある娘の幼稚園
娘は保育園を卒園し、4歳のときに併設されている幼稚園へ入園しました。娘が通う幼稚園はとにかくイベントが盛りだくさん。ブラジルはキリスト教徒の多い国なので、キリスト教関連のイベントはもちろん、ちょっとした節目節目にも催しをおこないます。
お姫様やスーパーヒーローなどの恰好をして食べ物や飲み物を持ち寄ったり、イベントに関した服装に扮して楽しんだりと、少なくとも月に1回はイベントがある印象です。
泣きながら帰ってきた娘
そんなある日、幼稚園の連絡帳に「来週金曜日にLanch comunitárioとamigo doceをおこないます。あなたの娘はケーキを持ってきてください」と書いてありました。Lanch comunitárioとは食べ物の持ち寄りのことで、よくあるイベントの形態です。
このときamigo doceってなんだろう?と思ったものの、amigo=友だち・ doce=甘いという名前から、今回のイベントはみんな甘い食べ物をもってくるんだろうな……と勝手に思い込んでいました。
イベント当日、幼稚園から指定された食べ物を持たせて通園させました。ところが娘を幼稚園に迎えにいったところ、娘が泣きながら幼稚園から出てきたのです。
amigo doceって?
娘に聞いたところ「私だけプレゼントを用意してなかった! 恥ずかしかった!」と泣きながら私に怒ってきました。そこで知ったのが、amigo doceとはプレゼント交換のイベントだということ。
1人1つプレゼントを用意して、クラス全員の名前が入ったくじを引き、引いたくじに名前が書かれたお友だちに用意しておいたプレゼントを渡すのが一般的だそうです。プレゼント交換のイベントなのに、娘だけがプレゼントを用意していなかったのです……。
ちゃんと聞けばよかったと後悔
娘がプレゼントを用意していないことに気づいた先生は、学校にあったノートや鉛筆、チョコレートを簡単に包んで娘に持たせてくれ、娘が恥ずかしい思いをしないように気をつかってくれました。ですが、やはり簡易的なものなので他の子が持ってきたようなきれいにラッピングされたものではなく、お友だちにあげるのが恥ずかしかったそうなのです。
私の確認不足のために娘に恥ずかしい思いをさせてしまい、娘にごめんね……という気持ちでいっぱいでした。
娘から話を聞き、学校にも娘がプレゼントしたお友だちにもお詫びの電話をしました。両者とも「よくあることよ」と笑って言ってもらえましたが、このとき以来少しでもわからないことがあれば、夫なりブラジル人の友人なりにちゃんと聞くようにしています。この失敗を自分への教訓としていきたいです。
著者:レイトン 愛加/5歳の娘を育児中。現在はブラジルに移住しており、海外での子育てと仕事の両立に奮闘中。大学卒業後、ずっと経理の仕事をしており、ブラジルで独立して事務所を構えることが直近の目標。いつか子どもと世界旅行をするという野望も!
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています