43歳で腎がんになった話 ~第9話~
がんだとわかったとき、3人の子どもたちにはすぐ伝えました。
12〜18歳という、もう大人の話もできる年齢だったこともあるけど、子どもたちに状況を知ってもらい、もっと家のことをしてもらいたいという下心もあり。
子どもが小さいうちから、私がじょうずに家事を教えていればよかったけど、自分がやるのも面倒なのに子どもと一緒に気長に教えながらやるなんて、耐えられず……。
結果的に、家事のほとんどできない、3人のポンコツを育ててしまった!
でもさすがに、母親ががんになったと聞いたら、普通は率先して家事やってくれるかな?と思うでしょ。
案外、変わりませんでした。
普段どおりにしてくれて気楽ですけどね!
旦那の名誉のために言いますと、旦那はやってくれますが、もうできる年なんだから子どもたちにもやらせたい。
こんな感じの家族なら、がんの告知も病人アピールも気楽にできるんですが、これの何倍も気が重いミッションが私には残っていたのです!
そう、自分の両親への報告!
「血尿が出て病院に行ったら、何かおでき的なものができていた」(腫瘍とは言えていない)と、ふわっと伝えてはあったのですが、さすがにがんとわかった以上、言わない訳には……。
実家は高速で1時間離れたところにあり、両親にはコロナを気にして孫の顔もしばらくリモートでしか見せてないです。
久々に見れた孫の顔、楽しい時間。
〜からの、がん告知(申し訳ない)。
少し予想はしていたのかもしれないけど、
両親、絶句……!
特に母親は超心配性で、私の息子が幼児期、乳・小麦・卵のアレルギーとわかっただけで夜も眠れなくなるぐらい。この子は何を食べて生きていけばいいのかと悩んだそうだ。
そんな母親だから、動揺するかと思っていたけど、意外と落ち着いて受け止めてくれた。
何がいけなかったんだろう、とか、これからどうするの、とか、仮に思っていても言わなかったのは、当事者の私が一番つらいと思ってくれたからこそだと思う。
やっぱり、いざというとき、母は強いのかも。
さらに、いろいろ聞いたあとに、
なんて言う。
次回は、がんの手術前検査の様子をお伝えします。
監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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