健診の際に医師へ相談するも、「安静にしていたら大丈夫」と言われてそのまま帰宅。
しかし、その日の夜に大量の出血! 赤ちゃんは無事だったものの、今後のために県内一大きい県立病院へ転院するのですが……
930グラムのいのち 第4話
※妊娠中に発症する手根管症候群は、女性のホルモンの乱れによる滑膜性の腱鞘のむくみが原因だと考えられています。手根管の内圧が上がることで、圧迫に弱い正中神経が扁平化して症状があらわれると考えられています。
※腱鞘のむくみによるものなので、手根管が腫れるわけではありません。そのため、見た目にはわかりません。
転院先の病院で診てもらうと、胎嚢のすぐ下に血が溜まっていることがわかりました。
「そんなに大きいものではないから、心配いらないと思いますよ」
「絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)という症状で、安定期までに血が排出されるか、吸収されてなくなるケースがほとんどだから」
「大量出血があったり、お腹が張るようなら、何時でもいいからすぐに電話してね」
医師からそう説明を受けました。
お腹が張る感覚がわからない鳥野とりこさんに、お腹が張ったときのイメージを伝え、「お腹が張っているときはとにかく無理せず、安静にしてできるだけ横になって様子を見て」と説明する医師。
鳥野とりこさんは妊娠中のマイナートラブルが多数で、毎日体のどこかしらに不調が出ていたため、お腹の張りを感じる余裕がありませんでした。
手根管症候群による痛み、頭痛、便秘、首のリンパ痛……
体の不調がなくなることがなくて……
次回、「よく会うわね」笑えないほど通院頻度が高くなり、さらに……!?
監修/助産師REIKO