診てもらうと、「心配いらないと思いますよ。大量出血があったり、お腹が張るようなら、何時でもいいからすぐに電話してね」と医師から言われたのですが……
930グラムのいのち 第5話
鳥野とりこさんは県立病院へ転院したあと、絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)の経過観察のため、健診は2週に1度になっていました。
しかし、少量の出血がたびたびあったため、結局週に1度は病院へ行っていました。
つわりと出血に悩まされながら週1で病院へ通い、迎えた妊娠16週!
ついにいわゆる安定期に入り、そろそろ出血が治まるだろうと思っていたのですが……
またもや夜に出血。
量は多くなかったものの、このとき初めて下腹部や腰、お尻まで痛くなり、病院へ行くことに。
お腹の張りを測定するモニターをつけたものの、週数が浅かったために測定不能。
張り止めの点滴で張りを抑えるため、そのまま入院することになりました。
点滴によって下腹部痛が治まり、出血が止まったものの、入院中もつわりの症状に苦しむ鳥野とりこさん。
食事の臭いや点滴の副作用に悩まされ、なかでもつらかったのは点滴の機械によるエラー音。
感度が良いため、自分を含め周りの妊婦さんのところもすぐエラーになり、24時間常に鳴っていてゆっくり眠ることができませんでした。
そんなつらい入院生活でしたが、出血・張りが治まったため、わずか4日で退院することに。
「わが家最高! もう絶対入院したくなーい!」
と改めて自宅の良さを感じた鳥野とりこさんだったのですが……!?
次回、「ご自分の判断に任せますよ」は!? 退院して1週間後にまた腹痛が……
監修/助産師REIKO