新年度が始まる4月はモノの値段が変わりやすい時期ですが、2022年は例年よりも値上がりするものが多いように感じます。40年以上も10円で売られていたスナック菓子の「うまい棒」が4月1日から12円になるニュースも話題になりました。今回は昨年から続く原材料の高騰が多くの値上げの原因です。今回は値上げが予定されている主なモノや料金等についてお伝えして参ります。
1.値上げが予定されているもの
世界的な原材料価格の上昇等が原因で食料品・日常消耗品を中心に値上げを予定されている商品がいくつかありますので、主なものを挙げます。スーパーマーケット・ドラッグストア等での実売価格にはすぐに反映されない場合もありますが、価格が変わっていないか意識をすると良いでしょう。
①ケチャップ
大手2社で3~10%程度の値上げが予定されています。カゴメが4月1日納品分から、キッコーマン(デルモンテ)が5月1日納品分から実施予定です。
②味噌
4月1日から値上げするメーカーがホームページ上で公表しているだけでも数社ありました。ハナマルキでは、4月1日出荷分から5%~13%の値上げを予定しています。
③トイレットペーパー
大手2社で値上げ予定が公表されています。
大王製紙が3月22日出荷分から15%以上、日本製紙クレシアは4月1日出荷分から10%以上の値上げの実施予定です。
その他、大塚食品のレトルトカレー(ボンカレーシリーズ)が各商品10円、サントリーのウイスキー8ブランドで5%~28%の値上げが予定されています。また、3月にはマヨネーズや食用油など値上げが始まっているものもあります。よく購入する商品については、各メーカーのホームページ等で値上げの時期や金額・割合を確認すると良いでしょう。
2.値上げとなる利用料金など
①首都高速道路の利用料金が上がります
2022年4月1日からほとんどの距離で値上げとなります。車種別のETC料金は以下の通りです。
値上げの理由としては、都市部の通過をする場合には、首都高速でなく圏央道などの利用を促し、交通量を減らしたいとのことです。そのため、35.7㎞超の利用を中心に値上げが予定されています。また、ETC車に対し、入口通過が0時~4時の間であれば、料金が20%割引になる「深夜割引」が導入されます。
②水道料金が値上げになる地域があります
上水道は運営が自治体単位ですが、東京都水道局のように広いエリアをカバーしている場所もあれば、市区町村で運営している場所もあります。そのためすべての地域ではありませんが、値上げを2022年4月に値上げを予定している自治体があります。
例を挙げますと、前橋市(群馬県)で平均17%、岩見沢市(北海道)で平均24%の値上げが予定されています。その他にも七戸町(青森県)、宮古市(岩手県)、河津町(静岡県)、香美市(高知県)等でも4月からの水道料金の値上げが予定されています。
いずれも施設の老朽化や水道使用量の減少など、水道を維持するための費用が現行のままであると難しいことが理由のようです。既に値上げしているところや2022年4月以降に予定されているところもありますので、お住まいの地域の水道料金が値上げになるか、水道料金のおしらせやホームページ等で確認すると良いでしょう。
値上げは家計の負担増につながりますので、安く売っているお店を見つけたり、代替できる商品がないか試したりして、値上げ額そのままが負担増にならないような工夫も大切です。また、ロシアがウクライナに侵攻した影響が今後エネルギー料金や小麦価格に転嫁される可能性もあります。コロナ禍で家計が厳しくなっている方もいらっしゃると思いますが、値上げ前に無駄遣いにならない程度にまとめ買いをするなどの参考にしていただければと思います。