抱っこでないと寝てくれない長男
私は長男を出産したあと、長男の1カ月健診が終わるまでは自分の実家へ里帰りしていました。長男は抱っこでないと寝ないことが多く、夜中にずっと長男を抱いて歩き回る私を見て、母は心配し、何度も抱っこを代わってくれました。
そして長男の1カ月健診が終わった3日後、私は夫の待つ自宅へ帰ることに。自宅へ帰ってからも長男が抱っこでないと寝てくれないのは変わらず、私は睡眠不足で疲れ切っていました。
睡眠不足で心身ともに限界に……
私は夫に寝かしつけを代わってもらいたいと思っていたのですが、当時夫は仕事が忙しく、帰ってくるのは早くても22時ごろで、日によっては夜勤もありました。夫も疲れているのはわかっていたので、私はなかなか夫に「代わってほしい」と言えずにいました。
長男が生後4カ月になったころ、相変わらず夜中は抱っこでないと寝てくれず、私は心身ともに限界に。抱っこしたまま朝を迎えることも増え、育児がつらいものにしか思えないようになっていました。
寝かしつけを代わってくれない夫
当時、夫は私と長男とは別の部屋で寝ていたため、長男が夜中にどれくらいの頻度で起きているのか、夫は知らずにいました。
ですが、私が長男を抱いたまま朝を迎えていることや寝不足が続いてつらいという気持ちは夫に伝えていたので、夫から「寝かしつけを代わるよ」と言ってくれるのを待っていました。夫が寝かしつけを代わってくれることがないまま、長男は生後7カ月に……。
察してはもらえない
結局長男が1歳ごろになり、抱っこでなくても寝られるようになるまで、夫が寝かしつけを代わってくれることはありませんでした。
そのころには私も精神的に余裕があったので、夫に「どうして寝かしつけを代わってくれなかったの?」と聞くと「え、代わってほしかったの? 1回も代わってって言われなかったから、俺が寝かしつけるのは嫌なのかなと思っていた」とのこと。私はこの返答に驚きましたが、「察してほしい」だけでは何も伝わらないということを身をもって痛感しました。
長男の寝かしつけが1番大変な時期に、結局夫が代わってくれることはありませんでした。しかし夫の言うように、私は1度も「代わって」と伝えたことがなかったので、言葉にしないと伝わらないということを実感。この出来事をキッカケにお互い気持ちを伝えるようになったため、次男の出産後は夫自ら寝かしつけを代わってくれるようになりました。
著者:森井さやか/女性・主婦。小学生と幼稚園児の男児2人、0歳の女児を子育て中。育児の経験やアパレル販売員をしていた経験を生かして、子育て体験談やファッション記事を執筆している。
作画:ぐら子
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています