43歳で腎がんになった話 ~第14話~
手術前の硬膜外麻酔にビビりまくり、手術室の皆さまになだめられ、なんとか処置が終了。
全身麻酔が効いてきて、すぐに意識がなくなりました。
それから長かったのか、短かったのか……。
意識が戻った瞬間は、突然テレビのスイッチをつけたかのような、目は開かないままだけど、周りの慌ただしい騒音が、ぶわっと一気に流れ込んできたような感じ。
瞬間的に、あっ! 手術だった!とわれに帰る……。
でも、まぶたが重すぎて、ほとんど開かない!
見えないけど、音はよく聞こえてきて、金属の触れ合う音や複数の話し声の感じから、終わって撤収作業っぽい雰囲気だとわかった。
終わったんだなーと思ってると、耳元で
「マメ子さん、手術終わりましたからね」
と声が。
返事をしようとしても、喉が痛くて、声が出ん…あ、呼吸器が入っていたからか……。
「病室に戻りますからねー」
廊下をゴロゴロと移動しているのは感じていたけど、とにかく眠い。
病室についてやっと目が開くように。
喉がカラカラだけど、明日の朝までは我慢しなくちゃいけない。
横を見ると、手術前に置いていた水が。
夜中にこれを見たらちょっとヤバいかも……と思って、
なんで手術前、ギリギリまでもっと水を飲まなかったかなと後悔……。
朝まで喉の渇きと体のかゆみに耐えながら、熱が出たときに見るような、変な夢をずっと見ていたような気もする。
そして、やっと朝!
水のおいしいことと言ったら…!
500mlを一気に飲み干す勢いでした。
手術翌日に、足カバーが取れ、心電図も取れ、尿管も取れ、あと残りは点滴、背中の管、おなかの管のみ。
少し身軽になったところで「歩いてみましようね」と看護師さん。
うん、行けそうな気がします!
あれっ??????
これからどうすんの??????
まず、ベッドから背中がはがれない!
ベッドの端に腰かけてと言われるけど、
ベッドの端まで果てしなく遠い…!
なんとか立ち上がって、点滴につかまりながら、よぼよぼ歩くのが精一杯。
でも、開腹なんてきっとこれの比じゃないんですよね……。
医学の進歩に感謝です!!
令和最高〜!
次回は、入院生活についてお伝えします。
監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)
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