そこで、三男の健診時に、思い切ってそのことを保健師さんに相談したのです……。
現在妊娠・出産・子育てをする多くのママたちが直面している「孤育て(孤独な子育て)」。ベビーカレンダーでは、新型コロナウイルス流行により人と関わることができず、各家庭だけで子どもと向き合う子育てを強いられ、閉塞感や孤独感を抱えながら子育てをしている、今の子育ての実態をご紹介します。
心も体も疲れ切って
夫の仕事はシフト制のため仕事の時間が不規則で、平日の育児は私ひとりでおこなっています。また結婚を機に実家から離れたところに引っ越したため、周りに頼れる両親や友だちもいなく、「孤育て」状態でした。毎日片付けなければならない、たくさんの洗濯物と食器。
他にもなかなか進まない料理や部屋の片付けを、どうにかこなしていました。私は目の回るような忙しい環境のなか、家事・育児に奮闘していましたが、あるとき心も体も疲れきってしまったのです。
ある保健師さんとの出会い
毎日の家事・育児でヘトヘトとなり限界を感じていたときに、三男の健診がありました。私は、健診のときに担当してくれた保健師さんに「ひとりで家事と育児をこなすのが難しい」と相談をしました。
保健師さんからは、「手を抜いても子どもは育つから、手を抜いても大丈夫」とアドバイスをいただき、私の気持ちが軽くなったのを今でも覚えています。保健師さんからアドバイスをいただいたのを機に、気持ちの切り替えができるようになりました。その後、ネットで手を抜く方法をいろいろ調べ、省エネ育児を知り積極的に取り入れるようになりました。
最初に導入したものは…
私はまず最初に食器乾燥機を取り入れることにしました。取り入れる前は、家族6人分の洗い終わった食器ですぐに水切りカゴがいっぱいになって拭くのも大変でした。しかし、食器乾燥機を取り入れたことにより、食器を拭く手間が省け、空いた時間を他のことに活用できるようになりました。
また食器乾燥機に入りきらなかった食器は、水切りカゴで水が切れるまで放置し、食器を布巾で拭く作業を省くことに。食器を拭く手間が省けて気持ちに余裕が生まれました。
料理の救世主
毎日6人分の料理を作るのは時間がかかります。料理中の忙しいときに限って、子どもたちに呼ばれたり、子ども同士の喧嘩が始まったりするのです。そのたびに、料理を中断し子どもたちのところに行っていました。そのため、料理が思うように進まず、イライラすることも。ネットで電気圧力鍋の存在を知った私は、さっそく電気圧力鍋を導入してみることにしました。
電気圧力鍋に食材を入れて、スイッチを押せば15分ほどで一品完成します。電気圧力鍋のスイッチを入れたあとは、キッチンから離れても大丈夫なので、合間に他の家事を前倒しで進められるようになりました。料理のストレスが軽減され、電気圧力鍋を導入して大正解でした。
時間を短縮できる家電を使うことで、気持ちにゆとりができ、家電を使う前よりも子どもたちにやさしく接することができるようになりました。ときには頑張らなければならないときもあるけれど、手を抜けるところは抜いて、毎日生き生きと生活することが大切だということ。省エネ育児は、決して手抜きなどではなく、心と体の安定のために必要なものだと気づかされました。
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監修/助産師REIKO
著者:千葉 里美
7歳、5歳、4歳、2歳の4児の母。約7年間総合病院で医療事務として勤めていたが、結婚を機に退職。現在は育児に専念しつつ、ブログで育児やハンドメイドの記事を執筆。趣味は読書やドライブ。