田舎育ちと都会育ちの違い
私たち夫婦はどちらも関西出身です。でも、私は関西の中でもかなり田舎のほう出身なのに対し、夫は大阪中心部の都会育ち。結婚前も結婚後も、育ってきた環境の違いを感じることは多くありました。
例えば私の実家では車が必須なので、結婚前から私はマイカーを持っていましたが、夫からすると、車はたまにレンタルするものという感覚。デートのときには、いつも私の車と私の運転で出かけていました。
結婚後も、田舎の感覚でちょっとした外出なら家の鍵をかけずに出かけてしまう私は、徒歩数十秒のゴミ出しに行くにも必ず鍵をかける夫に、よく注意されていました。
マイホーム計画で衝突!
そんな環境の違いを一番実感したのはマイホーム計画中のこと。出産後、子育てのことも考えて、私の実家近くに一軒家を建てることになったのですが、マンション育ちの夫は一軒家がピンとこないらしく、特に何の希望も要望もないとのことでした。
ところが、マイホーム計画が進む中、私が「庭ではバーベキューできるようにしたいよね」と言った瞬間に夫が猛反対! 夫としては「庭でバーベキューするなんて、近所にも迷惑で非常識だ!」というのです。
しかし私の実家の地域では「庭でバーベキュー」はごく普通の光景で、子どものころから自宅や友人の家でよくバーベキューをしていました。
友人たちも巻き込んで…
夫に「実家では庭でバーベキューをしていた」と説明をしても「君の家が特殊なだけでしょう」と聞く耳を持ってくれず、非常識呼ばわりされたことで、私も憤慨! 一気に険悪なムードになりました。
そのことを友人に話すと「私からも説明してあげるから、旦那さんも含めて、みんなでご飯でも行こうよ」と言ってくれ、私の友人数人と夫の友人数人で飲み会を開くことになりました。
そこで私の友人が「庭でバーベキューはよくあることだし、私の家でもよくやってた」と伝えてくれ、さらに夫の友人の中にも「庭でバーベキューよくしていた」という人がいて、ようやく夫も「この地域では庭でバーベキューをすることは非常識ではない」と納得してくれました。
夫の住んでいた地域では、そもそも庭がないためマンションの共有スペースのイメージしかなく、バーベキューは専用のバーベキュー場へ行ってするものという感覚だったようです。田舎育ちの私にはそれもまた驚きでした。
バーベキューの一件を通して、自分の常識は必ずしも相手にとって常識というわけではない、ということを実感しました。結局庭は広めの芝生にして、夏には家族みんなでバーベキューを楽しんでいます。ただ、いつかバーベキュー場でのバーベキューもしてみたいなと思っています。
著者/よっちゃん
イラスト/マメ美
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