食事や洗濯物のにおいを指摘される
炊き込みご飯のにおいのついた白米は、私はまったく気になりませんでした。柔軟剤も日本製で、軽いフローラルの香りのもの。あまり香りが残らないよう、少量を使うようにしていました。でも、夫から指摘されたにおいは、他にもたくさん。トイレの消臭剤について「せっけんのにおいが強すぎて、気持ち悪い」と言ったり、「ぶりしゃぶやぶり大根は、鍋全体が生臭くなるから苦手」と言ったり……。
私は気にならないにおいでも夫からは指摘を受けたので、きっと私の鼻が悪いのだろうと思っていました。家事については、鼻のいい夫の意見が参考になるので、大いに取り入れてきました。
臭い部屋でも平然としている夫
しかし長男が生まれ育児が始まると、私は夫に違和感を覚えるようになりました。ある日、私がベランダで洗濯物を干したあと、夫と長男が2人で過ごしていたリビングに戻ったときのことです。長男がおむつにうんちをして、部屋中に嫌なにおいが充満していました。
においに敏感でない私でも、とても不快な環境でした。しかし、においに敏感なはずの夫は、長男のおむつを替えずに放置して平然としていたのです。
なんで、うんちは無視…!?
私が「おむつにうんちしてるんじゃないの?」と夫に聞くと「そうかも」と答える夫。私が「うんちしたら、すぐにおむつを替えて」と言うと、渋々おむつ替えをしていました。「一緒にいて臭くないの?」と聞いても、「別に~」とあいまいな答え。
「鼻、いいんじゃないの?」と言うと、「まあねぇ」と適当な返事をする夫に、私はイラッとしてしまいました。なぜなら、私の家事の仕方などを批判したいときはにおいに敏感だとアピールしてくるくせに、おむつ替えが面倒だからうんちのにおいには気付かないふりをしているのではないかと思ったからです。
しばらくは長男のうんちに気付かないふりを貫いていた夫でしたが、次男も生まれ徐々におむつ替えに慣れたようで、自分からおこなってくれるようになりました。においの感じ方は人それぞれだと思いますが、夫の発言を疑ってしまった出来事でした。
著者:鈴木智子/女性・主婦。2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
作画/キヨ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています