やさしい義両親
私が彼の実家に初めて行ったのは結婚するよりずっと前、交際を始めてすぐのころでした。彼の両親は私にとてもやさしく接してくれて、ネットの記事で見たようなことはきっとないだろう、あるはずがないと思っていました。
そんなある日、友人との集まりで結婚について話す機会があり、彼の両親の話題に。「付き合ってるころはよくても、結婚すると変わるよ。義理とはいえ家族になるって大変だよ」 と言う既婚者の友人。
私は話を聞いて、まさかと思いつつも、一気に不安になってしまいました。
いざ結婚!本当に変わる?
結婚が決まり彼の実家へあいさつに行くと、変わらずあたたかく迎え入れてくれました。「うちの息子を選んでくれるなんて本当にありがとう」と、お礼を言われるほど。さらに、「結婚式はどうするの? もしするなら、式や披露宴は好きなようにやっていいからね。しきたりとかはないし、○○ちゃんの好きなようにするんだよ」 と言ってくれました。
義両親から「こうしなさい」と言われることはなく、私や彼が決めたことに口を出すということもまったくなし。しかも、結婚式の費用の足しに、とお金までくれたのです。
あまりにもやさしすぎて…
あまりにもやさしすぎるので、これから何かあるかもしれないと私は心のどこかで思っていました。しかし、義両親は結婚して5年以上たっても変わらずやさしく、実家で何か手伝おうとすると 「ゆっくり休んでて」 と言ってくれます。
私の妊娠・授乳中には、体を気遣ってくれるだけでなく、とくに義母から言われた 「早くまた一緒にお酒を飲みたいね」 という言葉は、私と2人の時間を大切に思ってくれているのだとうれしかったです。子どもが大きくなってから実家へ行くと、子どもの好きな物はもちろん、私の好きな食べ物やお酒も準備しておいてくれて、至れり尽くせり。
義母は、転勤族である夫に 「(転勤が多くて、私に)頼れる人がいなくて大変なんだから」 と、家事や育児を率先してするよう助言してくれます。
離れて暮らしているから、ということもあるかもしれませんが、義両親はびっくりするほどやさしく、私は恵まれていると思いました。何かウラがあるのかも、と疑っていた自分が恥ずかしいです。
友人の言うように、もしかするとこれから大変なことがあるのかもしれませんが、義両親への感謝の気持ちを忘れず、今までやさしくしてもらった恩返しをしていけたらと思います。
著者/斉藤ひかり
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