43歳で腎がんになった話 ~第17話~
手術をすると決めたときのことですが、主治医先生とこんなやりとりがありました。
執刀医がどの先生になるかということは、正直全然気にしておらず(そもそも、誰がどうとかわからないし)、その後もその話題が出ることはありませんでした。
なので、あとから結局はやっぱり主治医先生が執刀してくださるのかな?と思っていて、特に確認することもなく手術を迎えてしまいました。
聞き忘れていたのもあったけど、なんかあえて聞くのも、こだわってるようで聞きづらくて……。
そして、手術当日の朝、病室にて
初めて会うベテラン風先生。
見た感じは50代前後。
年齢的にも、主治医先生より上だし、ちょっと丁寧めにあいさつします(笑)。
ベテラン先生には手術室でお会いしなかったけど、手術後も、時々様子を見に来てくださいました。
毎日の回診に来てくださった先生は3人いたのですが、比率はこんな感じ。
そして退院の少し前、ベテラン先生の回診があり、傷を確認してもらう。
んっ?
それって
ってこと……ですよね……!?
この1秒の間に、頭をフル回転して考える。
先生、手術室で会っていないけど!?
でも、部屋全体を見渡して確認したわけじゃないし……。
緊張していて、あいさつも周りにいた人にしかしていないぞ!
でも、今思えば、麻酔しているときに声だけ聞いた気がする……。
えっ……ということは、主治医先生が執刀医だと思い込んでいたけど、ベテラン先生だったの!?
主治医先生は何? 助手!?
逆に、ベテラン先生がサポートとか?
そもそも手術って先生1人でやるわけじゃないよね?
2人でやっても、執刀医って1人?
思わず
「先生が執刀してくださったんですか!」
と言いかけたけど、
それを言ってしまうと、知らなかったことがバレてしまう!(もうバレてるか)
そこで、最初から知ってましたけど、改めて心から感謝してるんですという感じを全力で出して
「本当に、ありがとうございました〜!」
精一杯のお礼を言っておきました。
それにしても、最初からわかっていれば、このときだって
この程度じゃなく、
最敬礼であいさつしたのに!
言ってよ……主治医先生も……。
(いや多分、こちらから聞くのが礼儀なんですよね?)
ベテラン先生、大変失礼致しました。
次回は、退院の日のことをお伝えします。
監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)
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