すると、翌朝出勤してきた主治医がある大きな判断をしたのです。戸惑う鳥野さん。主治医の判断とは……!?
「まだ産みたくないです!」
※こちらはイメージです。実際にはシリンジをこのように持って注射することはありません。
妊娠26週5日に破水してから、お腹の張りは増し続けました。ナースコールをして何度も点滴濃度をあげてもらいましたが、ついに「もう点滴量がMAXです」と看護師さんに言われてしまいます。
当直の若い医師に診てもらうと、鳥野さんの状況を踏まえると帝王切開になる可能性が高いとのことでした。
31週まではお腹で育てたいと思っていた鳥野さんは、「私まだ産みたくないです!」
と、医師に懇願します。
しかし、翌朝出勤した主治医も同じ見解でした。むしろ、「できるだけ早く帝王切開にするのがいい」とのこと……。
今日のお昼に帝王切開をすることに。さっそく準備が始まりました。
◇ ◇ ◇
帝王切開にはあらかじめ日時を決めておこなう「予定帝王切開」と、鳥野さんのようにお産の経過中に問題が生じた場合などにおこなう「緊急帝王切開」があるそうです。母子の安全のために選択される手段とはいえ、心構えがないと不安が大きくなってしまうもの。妊娠中、誰しも帝王切開をおこなう可能性があることを心に留めておきたいですね。
監修/助産師REIKO