こんな私が親になっていいのか?
私の長所は真面目な所だと思います。子育てに直面し、“いいお母さんになろう”と妊娠中から育休が終わるまで、さまざまな育児本やネット記事を読みあさりました。一方、そんな私の短所はズボラで自分に甘い所です。
いろいろな情報を目にして取り入れようとするものの、なかなかその通りにはいきません。たくさん調べる割に実行には移せず、すぐに調べる癖だけが抜けなくなってしまいました。
授乳中もスマホで育児情報をチェック
産後はSNSで同じ月齢の赤ちゃんを見ることにハマり、良くないと思いつつ授乳中もスマホいじりがやめられませんでした。娘が1歳、2歳のうちはまだ、絵本の影でスマホをいじっているのが見つかっても誤魔化せていました。
娘が3歳を過ぎると、次第にスマホに興味を示すようになりましたが、「これは目が悪くなるからダメだよ」と注意して取り上げていました。頭では、わが子が私の持っている物に興味を惹かれるのは当然なので、見えない所に置いておくべきと思うのですが、どうしても手放すことができないままでした。
5歳の娘に叱られて何も言えなかった
5歳になった娘とは口喧嘩ができるようになりました。ある日、保育園から自宅に帰ってきて娘はタブレットで遊び、離れた所で私がスマホで仕事の申し送りをしていました。タブレットを使い過ぎないように設定しているタイマーの時間になると、退屈になった娘が「ママ、こっちへ来て」というので、「用があるなら○○ちゃんがママの所までおいで」と言うと、途端に喧嘩が勃発。
娘は「嫌! ママが来て」と譲らず、私も「ママはここにいたいの。○○ちゃんが来て」と応戦。会話の途中で私が無意識にスマホを触ったのを見て、「スマホ見ちゃダメ! ママはいつもスマホばかり。○○ちゃんはもうタブレットおしまいなのに」と娘に叱られてしまいました。その言葉に何も言い返せず、「本当にこんなママでごめんね」と反省したのでした。
初めての子育てで、育児について本やネットを読みあさっている私ですが、つい癖のようにスマホをいじってしまい、肝心の娘に向き合うことが疎かになってしまいました。娘も私のことをよく見ているので、娘と一緒にいるときは、本やスマホではなく娘とたくさん目が合わせるようにしたいと思います。
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監修/助産師 松田玲子
イラストレーター/ちひろ
著者:コイデ フサコ
娘が1歳のときから現在4歳まで正社員ワーママを頑張ったものの、心身共に限界を感じて10年勤めた会社を退職。娘にとってお母さんの代わりはいないこと、お母さんの自由時間の大切さを痛感している。