一人目出産時は、住み慣れた実家に里帰りをしました。私が住む2世帯住宅を離れ、約2年振りの実家。居心地は本当によいものでした。里帰り出産をしたことで、改めて両親の偉大さを痛感。これらの体験談を交え、里帰り出産で感じた精神的なメリットをお伝えします。
里帰り出産の一番のメリットって?
里帰りをしたとたん、久々に心底「リラックス」できました。夫の両親と住んでいることもあり、知らずのうちに緊張している自分がいたのかもしれません。本当にくつろげる場所は実家なのかもしれないと思ったほど。料理や洗濯など義母には頼みづらいことも実親であれば遠慮なく頼めます。里帰り出産の一番のメリットは、安心してお産に臨めること。そして出産後も気兼ねなく見てもらえることだと思います。
私に一生懸命な両親の姿を見て・・・
無事出産を終え、実家で1カ月間過ごしました。初めての育児に戸惑い、体調が優れない日々が続きます。そんな私を心配して、両親は一生懸命に協力してくれました。母は食欲がなくても食べやすいカボチャスープを作ってくれたり、いつも以上に料理に気合が入ります。ふだんなら買い物をしない父が、私のために好物の握り寿司を買ってくる。私のためを思ってしてくれる気持ちが痛いほど伝わり、涙があふれてきました。
育児のアドバイスも実母なら素直に聞ける
育児の不安なことを素直に聞けるのも里帰り出産のメリットでした。3人の子どもを育てた実母のアドバイスは心強いもの。しかし決まって発する母の言葉は「神経質にならなくても子どもは育つもの!」です。あまりアドバイスになってない・・・と当時は思いましたが、今思えば母が言っていたことも多少分かるなと思いました。あれこれ悩んでいるうちに、子どもはすくすくと成長していったからです。
里帰り出産で「両親はかけがえのない存在」であることを、改めて思い知らされました。私の一番の理解者であり、素の自分を見せられる唯一の存在でもあることを。自分にしてもらったことへの感謝の気持ちを忘れずにいたいです。(TEXXT:田中由惟)