義家族との関わり=苦労の連続?
当時の職場は女性が多かったため、義家族との付き合いには苦労したという話をよく耳にしました。
「夫はよくても夫の親が嫌だ」「自宅の電気をつけた瞬間に義母から電話がかかってくる」など、結婚を控えた私にとっては衝撃的な話ばかり。
結婚後は、夫の地元に住むことが決まっていたので、ある程度の距離感は欲しいと思った私。「スープが冷める距離に住んだほうがいい」というアドバイスを夫にそれとなく伝えてみることにしました。
しかし、夫は「うちは大丈夫だよ。みんなさっぱりしてるから」とひと言。結局、義実家から徒歩3分のところに住むことになりました。
緊張の近距離別居
そうして始まった結婚生活。義家族とは結婚までに2回しか会っていなかったので、どういう人たちなのかよくわからないままでした。夫との生活は楽しかったものの、職場で聞いた苦労話が頭の片隅から離れません。
しかし、そのモヤモヤや不安はすぐに吹き飛ぶことになりました。夫の言ったとおり、義家族はみんな気さくで、裏表がない人たちばかり。義家族は私を気づかって、夫が休みの日に合わせて食事やお出かけに誘ってくれました。そのおかげで徐々に距離は縮まり、夫がいなくても義理の実家でくつろげるほどになったのです。
尊敬できる義家族
義家族は、私にはないものをたくさん持っています。話しじょうずでやさしいところ、困ったことがあればすぐに駆けつけてくれるフットワークの軽さ……頼りになり、とても尊敬しています。
現在は夫の転勤で引っ越してしまったので、年に2回ほどしか会えていませんが、テレビ電話やSNSで近況報告をし合っています。娘が生まれてからは、定期的に洋服やおもちゃ、ご当地グルメを送ってもらうなど今まで以上に気にかけてもらってもいて、とてもうれしい気持ちでいっぱいです。
夫に「あなたと娘は、自分より大切にされてるよ」と言われるほど、よいお付き合いができているようです。
どうなることかと思った結婚前の不安が今では笑い話になりました。もちろん、必ずしも相手の家族に恵まれるとは限りません。しかし、結婚する前から必要以上に身構えたり、不安になる必要はないのかなと思いました。
いつも義家族にはよくしてもらっているので、できることから恩返しをしていくつもりです。そのためにも、まずは自分の家族を大切にし、笑顔が絶えない家庭を築いていきたいです。
著者/西山百々
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