正直に言うべきか悩んだ
付き合って間もない彼とのデートの日。彼は、私のアパートから車で50分ほどの距離に住んでおり、すでに私の家に向かってくれているところでした。
どんどん生理痛がひどくなってきていた私でしたが、私の体調不良のせいでデートを楽しみにしている彼をがっかりさせたくない、嫌われたらどうしようと不安に。「薬を飲めば大丈夫だろう」と、生理痛でつらいことを彼に言えずにいました。
痛みに耐えられない
しかし、薬を飲んでも痛みはなかなか引かず……。おなかが痛くてはデートを心から楽しめません。痛みが引かないことも相まって、私は次第に自分の優柔不断さにイライラしてきました。
「生理痛でつらいと早く言ってデートを中止にしてもらえれば、彼の時間を無駄にすることはなかったはずなのに」。そう思っていたところ、彼が私のアパートに到着。
そこで、恥ずかしさと申し訳なさのなか、私は正直に生理で体調がすぐれないことを彼に伝えることに。すると、彼はウキウキした表情から一変……心配する表情に!
がっかりされると思っていたので少し驚きましたが、同時にホッとした自分もいました。
やさしさを感じた
当時の彼は女性の生理についてあまり知識がないようで少しあたふたしていました。しかし私にどうしてほしいか聞いてくれ、2人で家でゆっくり過ごすことを提案してくれました。
また、自らインターネットで体にやさしい食べ物などを検索したり、生理痛があるときはどうしたらいいのかなどを調べてくれたりと、積極的に生理を知ろうとしてくれた彼。
そして、料理はあまりしたことがなかった彼が、ひとりでスーパーに行き、私のために昼食を作ってくれたのです。生理痛はつらかったけれど、彼のやさしさに私は至れり尽くせりでした。
付き合って間もなかったころの出来事で、「生理だと言って、嫌われたらどうしよう」と正直に言うべきなのか悩みましたが、言ってよかったと思いました。
思い切って正直に伝えたことで、自分の身体を労わることができ、さらに彼のやさしさを再確認することができたいい機会だったと思います。彼が私にしてくれたことはもちろんうれしかったですが、私としては、生理を理解しようと努力をしてくれた姿勢が一番うれしかった出来事でした。
著者/みどりここな
作画/モリナガアメ
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!