私は1人目を緊急帝王切開、2人目を予定帝王切開で出産しました。1人目の出産のときは産後の傷の痛みがかなりつらく、また、初めての育児で精神的にいっぱいいっぱい。そんなこともあって、病院で教えてもらったテープによる傷のケアを続けられず、10日ほどでやめてしまいました。
まずはテープで傷を保護すること
私が病院で教わったケア方法は、サージカルテープで傷を刺激から保護するというものです。傷口に対して垂直に、魚の骨のような形で何枚も貼って2~3日に一度テープが剥がれてきたら貼りなおしましょう、と言われました。
サージカルテープは薬局などで売られている一般的なものです。傷は下着と擦れるなどの刺激を受けると傷口が盛り上がり跡が残りやすくなるので、傷跡を薄くするためにはテープによるケアを継続することが大切なのだそうです。
育児で手いっぱいでも自分のケアも大切に!
1人目の出産直後、私は何もかもが初めてのことで手いっぱいになり、傷口のケアにまで気が回りませんでした。当時は「貼りっぱなしなのは不潔な気がするし、頻繁に貼りかえるのも傷口が開きそうで怖い」と思い、テープでのケアをやめてしまったのです。
でも、今は盛り上がった傷跡を見るたびに、あのときにケアをしっかり続けておけばよかったと後悔しています。帝王切開の名誉の傷とはいえ、傷跡はきれいになるに越したことはないと思います。
残ってしまった傷跡に「アットノン」
私の場合、傷跡が気になり始めたのは2人目が1歳を過ぎたころだったので、テープでのケアはもう完全に手遅れでした。
そこで始めたのが、傷跡を目立たなくする薬としてテレビCMなども流れている「アットノン」です。この薬は血流の循環をよくして皮膚の新陳代謝を促進し、傷跡を改善する効果があり、手術跡にも使えるそう。ただ、劇的な効果があるわけではないので、根気強く使い続ける必要がありそうです。前もってかかりつけ医に相談すると、術後に塗る軟膏や飲み薬を出してくれるところもあるようです。
帝王切開の傷跡を完全になくすことはできませんが、私も傷跡を目立たなくするためにケアを続けようと思います。(TEXT:松田佳菜)
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。