主治医から、ロタウイルスで脳症になった子で元どおりに回復した子を診たことがないこと、歩いて退院した子がいなかったこと、等を告げられ、ショックで放心状態になってしまった私。気がつくと家に帰っていたのですが……
耐えられない。そんなとき夫は…

批判をおそれずに言えば、私はこのとき「生きることをやめたい」と思いました。つらい現実から逃げたかったんだと思います。ハナが今まで接してきたハナでなくなってしまうのは、ハナを失ってしまうのと同じことに感じられました。
夫は温和な人で、私は怒鳴られたことも、怒鳴っているのを見たこともないのですが、このとき初めて怒鳴られました。あとで夫に聞いたところによると、私が本気で言っているのがわかったので、何としても止めないといけないと思ったそうです。今は夫に心から感謝しています。
 
そしてこのあと、夫から意外なことを聞かされました。
 
   
       
                           和田フミ江
和田フミ江               
                         
                         
                         
               
               
               
               
               
               
                 
                 
                