アパートの騒音問題
当時、わが家は2階建てアパートの2階に住んでいました。下の階の方は若いご夫婦で、顔を合わせればあいさつをするぐらいの関係。妊娠中にわが家のエアコンの室外機の騒音でご迷惑をかけてしまったことがあり、そのことがあって以降はなるべく物音をたてないよう生活していました。
しかし、赤ちゃんを迎えてからというもの、最大限にできる騒音対策といえばカーテンを分厚い物に替え、夜はシャッターを閉めることだけ。下の階のご夫婦から特に何か言われたわけではありませんでしたが、いつクレームがくるかわからない恐怖で、子どもが少しでも泣いたらすぐに抱っこをしたりあやしたりしていました。
救世主!赤ちゃん用のお菓子
息子が成長するにつれ、泣き声は大きくなり、何をしても泣き止まないことが増えました。母親である私でさえうるさいと感じる息子のぐずり方に、きっとご近所さんはもっと耐えがたいだろうと感じるように。
あの手この手で息子を泣き止ませようと試していたとき、生後8カ月の息子に赤ちゃん用のお菓子がヒット! 泣き止まないときにお菓子をあげると息子はすぐ落ち着いてくれました。特にベビーせんべいはじょうずに手掴み食べができて、本人も気に入っているようだったのです。
あわや大事故。お菓子が子どもの喉に
ある日、ごはんを作っているときに息子が泣きました。おんぶをしても抱っこをしてものけ反って危ないため、キッチンの安全なところに移動させ、泣いている息子にベビーせんべいを1枚渡しました。いつもなら泣き止んでから食べ始めますが、このときは泣きながらお菓子をパクリ。
すると、ベビーせんべいが半端な形に折れてしまい、息子の喉に覆いかぶさるような形でハマってしまったのです! 私はすぐに慌てて息子の口に指を突っ込みお菓子を取り除きました(※1)。幸い大事故には至りませんでしたが、もしもお菓子がそのまま息子の喉に詰まってしまったらと思うとぞっとします。
(※1)1歳未満の場合は背部を叩き、1歳以上の場合は腹部を突き上げるハイムリッヒ法で喉に詰まった異物を取り除きます。ただし、薄いものが喉に貼りついてしまうと、これらの方法では取れない可能性もあります。口の中に異物が見えており取れそうな場合は手を入れて掻き出しますが、異物が見えない状態で手を入れて掻き出そうとすると、口内を傷つけたり、嘔吐を誘発したりするほか、異物を奥に押し込んでしまう可能性もあるので危険です。
お菓子のパッケージには食べるときの注意書きがしっかりされていますが、私の自己判断で息子を危険な目に合わせてしまったことをとても後悔しました。その日を境に泣いているときにお菓子は絶対にあげないこと、お菓子やパンなどは小さくちぎってあげることを徹底しています。息子は現在1歳8カ月、毎日元気いっぱいのやんちゃ坊主に成長しました。
※赤ちゃん用のお菓子をあげるときには、喉に詰まらせることがないように湯冷ましなどの飲み物を用意し、必ず大人がそばで見守るようにしましょう。おんぶしているときや、赤ちゃんが横になっているとき、激しく泣いているときにはお菓子をあげないようにしましょう。また、赤ちゃんの成長や食欲、体調に合わせて、お菓子の量を調節するようにしましょう。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:米久 熊代
1歳児男児の母。人材会社や人事の仕事を経験し、夫の転勤を機に退職。現在はフリーランスとして前職関係の仕事とライターをしながら、プレママ・新米ママ向けブログを運営中。