今回ご紹介するのは、あこさんのケースです。大学生になり、初めて彼ができたあこさんは、彼の家で初体験をすることに。お互い初めてだった2人は幸せな時間を過ごしたのですが、コンドームがはずれていたことが判明して2人はパニック! 結局、コンドームはあこさんの中にあったのですが、彼は見つかったことで安心し、「あとは洗えば大丈夫でしょ」と楽観的な発言。このままじゃ手遅れになりかねないと思ったあこさんは、婦人科を受診しアフターピル(緊急避妊薬)をもらおうとしたものの、ひとりで婦人科を受診するのが怖くて――。
婦人科をひとりで受診するのが怖かったあこさんは、親友に頼み、一緒に来てもらうことにしました。そして婦人科受診では医師に失敗した理由を尋ねられ、自分たちは精いっぱいの避妊をしたつもりだったことを伝えました。しかし、医師からは「もっとちゃんとしなきゃダメ」と怒られてしまったそうです。あこさんとしては、コンドームをしてもらったし、理由もわからず外れてしまったのに、なぜ自分だけが怒られなくてはならないのかと、悔しくなってしまったのでした。
本来であれば、避妊失敗は2人の責任。親友ではなく、彼が責任をもって一緒に受診できたらよかったのですが、あこさんの彼は「洗えば大丈夫」と楽観的で、一緒に受診をしてくれるような人ではありませんでした。あこさんの悔しさもわかりますが、その矛先は医師に向けられるものではなく、本来はあこさん自身と彼が受け止めるべきもののような気がします。
また、医師の言う通り、コンドームは失敗がないとは言えない避妊法です。コンドームは性感染症予防には有効と言われています。しかし、望まない妊娠を確実に避けるなら、女性が主体となって避妊できる、ピルの服用や避妊リングとも呼ばれるIUD(子宮内避妊具)の使用のほうが、男性用の避妊具よりも失敗が少なく、避妊効果が高いと言われています。
原案/松丸あこ
作画/小出ちゃこ
監修/助産師REIKO
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