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「アフターピルを飲んでも妊娠することが…」避妊失敗に不安が拭えない!涙のワケは…

緊急避妊薬(アフターピル)~楽観的すぎる彼~ 第5話。緊急避妊薬(=アフターピル)は、避妊せずに性交渉した場合や、男性用の避妊具(コンドーム)が破けるなどした場合に、事後で女性が服用する薬です。避妊確率は100%ではありませんし、副作用など女性の体の負担も大きいので、アフターピルは飲まなくて済むように備えることが一番。しかし、望まない妊娠をして中絶手術をすることを考えると……飲まざるを得ないケースもあります。

今回ご紹介するのは、あこさんのケースです。大学生で初めて彼ができたあこさんは、彼の家で初体験をすることに。お互い初めてだった2人は、コンドームがはずれていたことがわかってパニックに! 結局、コンドームはあこさんの中にあったのですが、彼は見つかったことで安心し、「あとは洗えば大丈夫でしょ」と楽観的。あこさんは、緊急避妊薬(アフターピル)をもらおうと受診した婦人科では「ちゃんとしなくちゃ」と医師に叱られ、くやしくなり――。

 

 

 

 

婦人科で処方してもらった緊急避妊薬を飲んだあこさんですが、たとえ緊急避妊薬を飲んだとしても、タイミングによっては妊娠してしまう可能性があることも婦人科で知りました。そのため、婦人科受診後も妊娠してしまうのではという不安は消えず……。緊張と不安でいっぱいだったあこさんは、あこさんを心配してくれる親友のやさしい言葉に、思わず涙があふれたのでした。

 

アフターピルは「排卵を抑制して妊娠しないようにするホルモン剤」なので、いくら72時間以内であっても、服用する前に排卵してしまったら、アフターピルで避妊することはできません。それどころか、排卵を抑制するホルモンは、排卵後になると、子宮内膜が増殖するのを促進し、受精卵を着床しやすくする効果があるのです。そのため、緊急避妊薬とも呼ばれるアフターピルでも100%の避妊はできませんし、「アフターピルを飲んだから絶対に大丈夫!」とは言い切れないのです。

 

なお、コンドームは失敗がないとは言えない避妊法です。コンドームは性感染症予防には有効と言われています。しかし、望まない妊娠を確実に避けるなら、女性が主体となって避妊できる、ピルの服用や避妊リングとも呼ばれるIUD(子宮内避妊具)の使用のほうが、男性用の避妊具よりも失敗が少なく、避妊効果が高いと言われています。

 

原案/松丸あこ
作画/小出ちゃこ
監修/助産師REIKO

 

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