側頭部を強打した息子の様子とは?
当日は日曜日で、家族そろって朝食に焼きたてのパンを食べるために、近所のパン屋さんのイートインスペースへ行きました。事件が起きたのは、食事を済ませて駐車場で車へ向かう途中。夫が息子を喜ばせるために手を引っ張って息子の体を持ち上げました。
すると夫の手から息子の手が抜け落ちて、息子が頭から地面に落下。夫は息子の片手だけをつかんで引っ張り上げていたため、息子の姿勢は斜めになり、手をつかんでいないほうの側頭部を地面に打ってしまったのです。
夫はすぐに息子を抱き上げました。私も走って駆け寄りましたが、強く頭を打ったにもかかわらず、息子に泣く様子はありません。ぼーっとしている状況でいつもと異なる息子の様子に不安になりながら、急いで休日対応してくれる救急病院へ電話をかけました。
すると、「出血や嘔吐がなければ、救急車を呼ぶ必要はないので、自家用車で連れてきてください」と言われました。
急いで病院へ。車中の息子の様子は?
病院までは車で20分程。息子をチャイルドシートにのせて、急いで車を走らせました。息子の様子に変化がないか見守っていましたが、息子はまぶたが落ちてきてウトウトし始めている状態。意識がなくなっていく様子に、私は不安な気持ちでいっぱいになり、息子の意識が完全になくならないよう何度も名前を呼びかけました。
息子は名前を呼ばれるとハッとして、目覚めるのですがまたすぐにウトウトしてしまう状況でした。赤信号が青に変わるのを待っている間は、いつもよりとても長く感じました。
病院で検査したその結果とは?
病院へ到着して受付を済ませていると、息子は徐々にいつもの様子へ戻ってきました。病院内をよく歩き、よくしゃべり、笑顔が見られるように……。
先生からは落ちた高さや嘔吐はなかったかなどを聞かれ、「落下した高さが高過ぎないし、嘔吐もなかったなら恐らく軽い脳震とうでしょう」と言われました。とりあえずホッとしましたが、念のため脳に影響がないか画像を撮ってもらうことに。結果は特に問題なく、改めて安心することができました。
私は夫に「今回は軽い脳震とうで済んだのでよかったけれど、子どもを喜ばせるためであっても、危険を伴うような接し方はやめてほしい」と伝えました。もちろん夫も反省した様子。その後、特に後遺症はなく、息子はすくすくと成長しています。「あのとき万が一……」と考えると本当にゾッとします。そして「健康で過ごせる当たり前の毎日」に感謝しながら過ごしています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:福田ひろみ/女性・主婦。2男1女の母。3人の子どもはそれぞれ12歳、8歳、6歳で、性格は三者三様。頑固でワガママな真ん中っ子の対応に苦戦しつつ、夫は単身赴任中につき、ワンオペで子育てしている。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています